

三度のがん闘病の末、36歳の若さで亡くなったイングランドのサッカー選手が死後1年で息子をもうけることになった。生前に娘が二人いた彼は、死の前に息子を授かったことを示唆する言葉を残したと伝えられている。
今月20日、海外メディアITV Newsとデイリー・ミラーなどの報道によると、マンチェスター・ユナイテッドのユース出身である故ジョー・トンプソン氏の妻シャンテル・トンプソンは、夫の死から約1年後に冷凍胚を利用した体外受精(IVF)で亡き夫との子を妊娠したと伝えられている。
故トンプソン氏は2013年に血液がんであるリンパ腫と診断され、回復に専念した後、2017年に再度がんと診断され、幹細胞移植を受けた。その後、選手として復帰したが、2024年にがんが再発し肺に転移し、昨年4月に妻シャンテルと長女タルーラ、アテナ・レイを残して36歳で息を引き取った。
妻シャンテルによると、故トンプソン氏は亡くなる約6ヶ月前に「家族が男の子と一緒に外に座っている姿を見た」と語った。当時、彼は幻想の中で自分も家族と一緒にいると考えていたという。
しかし、死の2週間前に庭に座っていた故トンプソン氏は「僕が庭にいるあなたと娘たち、そして赤ちゃんを見守っていたようだ。僕は肉体的にそこに一緒にいたわけではない」と語り、自身の死と新しい命の誕生を同時に予見するような言葉を残した。
故トンプソン氏は幻想の中で赤ちゃんの性別が男の子であると確信しており、名名前まで決めていたとされている。
夫の「予言」は最近現実となった。シャンテルは現在妊娠25週で、先月18日に自身のSNSアカウントにジェンダーリビールの映像を公開し、お腹の赤ちゃんが男の子であることを発表した。
死後の妊娠が可能だった背景には、夫婦が数年前に署名した書類があった。二人は2018年にIVFを始める際に「どちらか一方が先に亡くなった場合、残された配偶者が冷凍胚を使用できる」という同意書に署名しており、この書類が死後施術の法的根拠となったと伝えられている。
シャンテルはITV Newsとのインタビューで「どんなことも夫の代わりにはならないが、彼の子を再びこの世に連れてくることができるのは本当に美しいことだ」と語り、「タイミングが合い、夫が残したメッセージが明確であるという確信があった」と述べた。
現役時代、故トンプソン氏が所属していたクラブはロッチデールAFCをはじめ、トレンメア・ローヴァーズFC、サウスポートFC、ベリーFC、カーライル・ユナイテッドFCなどだ。2018年にはチャールトン・アスレティックを相手にロッチデールAFCの3部リーグ残留を確定させる決勝ゴールを決め、その場面はローレウスが選定したその年の最高のスポーツシーンの一つに選ばれた。
闘病中も故トンプソン氏はがん患者の家族のための募金活動に尽力していたと伝えられている。5月2日には、彼が2024年に歩いたロッチデールからオールド・トラッフォードまでの21マイル区間を遺族とファンが再現する追悼イベントが行われる予定だ。
