ニューヨーク証券取引所のテクノロジー株は、25日(現地時間)、NVIDIAの株価が急騰したことで大幅に上昇した。
テクノロジー株の割合が高いスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500とテクノロジー株中心のナスダックは、営業日基準で4日ぶりに反発に成功した。
一方、アップルとアマゾンが上昇したものの、ボーイング、ホームデポなどが急落し、30銘柄のうち22銘柄が下落したダウ・ジョーンズ工業株価平均は、5営業日ぶりに下降に転じた。NVIDIAがニューヨーク証券取引所を揺さぶっている。
大型優良株30銘柄で構成されるダウとテクノロジー株の割合が高いS&P500、ナスダックの運命は25日、NVIDIAの株価が急騰した中でそれぞれ違った方向に進んだ。
ダウは、18日から始まった営業日基準で4日連続の上昇を止め、この日は299.05p(0.76%)下落した3万9112.16で取引を終えた。一方、S&P500とナスダックは20日から3日間続いた下落を止めた。この下落期間は、NVIDIAの株価が急落した期間と同じだ。S&P500は21.43p(0.39%)上昇した5469.30、ナスダックは220.84p(1.26%)上昇した1万7717.65で取引を終えた。
ニューヨーク証券取引所の動向を左右するNVIDIAを含む大型テクノロジー株7銘柄、いわゆるマグニフィセント(M)7の銘柄は一斉に上昇した。NVIDIAの急騰がこれらの銘柄の一斉上昇を引き起こした。
NVIDIAは前日比7.98ドルA(約1280円)(6.76%)急騰した126.09ドル(約2万円)に跳ね上がった。18日に記録した過去最高値135.58ドル(約2万1748円)に比べて7%下落し、調整相場から一日で脱出した。
前日、NVIDIAは、135.58ドルの高値から14%下落し、調整相場に突入した。
NVIDIAの急騰の中で、AI(人工知能)テーマに再び火がつき、M7銘柄も一斉に上昇した。
マイクロソフト(MS)は3.28ドル(約526円)(0.73%)上昇した450.95ドル(約7万円)、アップルは0.93ドル(約149円)(0.45%)上昇した209.07ドル(約3万円)で取引を終えた。
前日、アップルはEU(欧州連合)の執行委員会からゲートキーパーとして横暴を働いたという予備判断を受け、この日はMSがオンラインビデオ会議プラットフォームのチームズの抱き合わせ販売と関連し、独占禁止法違反の予備判断を受けたが、これら2つの銘柄の株価は一斉に上昇した。
両社は最終決定でも予備判断の結果が変わらなければ、全世界の年間売上の最大10%を罰金として支払わなければならない。アルファベットは4.81ドル(約772円)(2.68%)急騰した184.03ドル(2万9520円)、アマゾンは0.77ドル(約124円)(0.41%)上昇した186.34ドル(約2万9891円)で取引を終えた。メタ・プラットフォームズは11.69ドル(約1875円)(2.34%)急騰した510.60ドル(約8万1906円)、テスラも4.77ドル(約765円)(2.61%)上昇した187.35ドル(約3万円)に上昇した。
国際原油価格は、反発から一日で1%未満の下落に転じた。米国の消費者信頼感指数の低迷の影響で、石油需要が萎縮するとの懸念が作用した。国際原油価格の基準であるブレント原油は、前日比で1バレルあたり1ドル(1.16%)下落した85.01ドルを記録した。
米国の原油価格の基準であるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油は、1バレルあたり0.80ドル(約128円)(0.98%)下落した80.83ドル(約1万2972円)で取引を終えた。