
パク・チャヌク監督の映画『仕方ない』とこの作品の主演俳優イ・ビョンホンが第83回ゴールデングローブ賞の候補に選ばれた。チャン・ジュンファン監督の映画『地球を守れ!』をリメイクしたヨルゴス・ランティモス監督の映画『ブゴニア』も作品賞部門にノミネートされ、韓国映画の実力を再び証明した。『ブゴニア』は原作の投資・配給を担当したCJENMが制作したグローバルプロジェクトだ。これによりCJENMは『仕方がない』を含め2作品を候補に送り込むことになった。
『仕方ない』は作品賞、イ・ビョンホンは主演男優賞にノミネート
今月8日(現地時間)、ゴールデングローブの主催者が発表した候補リストによると、『仕方ない』はミュージカル・コメディ映画部門作品賞の候補に選ばれた。この作品は外国語映画賞と主演俳優イ・ビョンホンが主演男優賞の候補にもノミネートされ、合計3部門で候補入りした。
これにより『仕方ない』は作品賞を巡りポール・トーマス・アンダーソン監督の映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』、ランティモス監督の『ブゴニア』、リチャード・リンクレイター監督の映画『ブルー・ムーン』と『ヌーヴェルヴァーグ』、そしてジョシュ・サフディ監督の映画『マーティ・シュプリーム』などと競うことになった。期待を集めていたハリウッドミュージカル映画『ウィキッド 永遠の約束』は女優助演賞には名前が挙がったものの、作品賞の候補からは外れ、「予想外の決定」という反応も出ている。
イ・ビョンホンは主演男優賞部門で『ワン・バトル・アフター・アナザー』の俳優レオナルド・ディカプリオ、『ブルー・ムーン』の俳優イーサン・ホーク、『ジェイ・ケリー』の俳優ジョージ・クルーニー、『ブゴニア』の俳優ジェシー・プレモンス、『マーティ・シュプリーム』の俳優ティモシー・シャラメなどハリウッドの俳優たちと肩を並べた。
K-POPを題材にしたアニメーション映画『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』はアニメ映画部門作品賞をはじめ、主題歌賞、興行成績賞まで3部門でノミネートされた。作品賞トロフィーを巡りディズニーのアニメ映画『ズートピア2』と『星つなぎのエリオ』、国内のアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』と『アルコ』、フランスのアニメ映画『アメリと雨の物語』などと競うことになった。
『イカゲーム 』シーズン3はノミネートならず
一方、Netflixシリーズ『イカゲーム』シーズン3は今回のゴールデングローブTVドラマ部門候補に選ばれなかった。TV作品賞候補にはNetflixの『ザ・ディプロマット』、Apple TV+の『セヴェランス』と『窓際のスパイ』、HBO Maxの『ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室』と『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』がノミネートされた。
ゴールデングローブは本来ハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が主催してきたが、2021年に人種・性差別論争により映画界全般のボイコットを受けた後、大規模な改革が行われた。その後、授賞式の運営権は「Dick Clark Productions」と「エルドリッジ・インダストリーズ」が共同設立した合弁会社に移った。
第83回ゴールデングローブ賞授賞式は来年1月11日、アメリカ・ロサンゼルスで開催される。