
アメリカ・シカゴを出発し、インドのニューデリーに向かっていたインドの旅客機が、驚くべき理由で引き返していたことが後になって明らかになり、話題を呼んでいる。
今月11日(現地時間)海外メディア「BBC」などの報道によると、インドの大手フラグ・キャリアであるエア・インディアは3月10日に声明を発表し、同社の旅客機「AI 126便」が3月5日にシカゴ空港を離陸しニューデリーに向かう途中、機内12室のトイレのうち8室のが使用不能となったため引き返したことを明かしたという。
エア・インディアは「旅客機が離陸してから約1時間45分後、乗務員が機内にある一部のトイレが詰まっていると報告し、その後トイレ8室が使用不能であることが確認された」と説明した。
航空会社の説明によると、一部のトイレにはビニール袋や布、衣類などが捨てられ、配管を詰まらせていたという。そのため、旅客機の機長は、乗客の乗り心地と安全、そして大半の欧州の空港が夜間の運航を制限しているため寄航が困難であることを考慮し、引き返しを決断したとされる。
航空機は離陸から約10時間後にシカゴ空港に無事帰還し、乗客にはエア・インディアから宿泊サービスと代替便が提供された。当日の搭乗者数は明らかにされていない。
なお、今回のような事態で旅客機が引き返すケースは極めて稀である。しかし、エア・インディアの旅客機では過去にも下着やおむつなどによって機内のトイレのが詰まったケースがあったと伝えられている。