
台湾のプロ野球の舞台で活躍中の人気チアリーダーであるイ・ダヘが現地の名門女子高の制服を着てパフォーマンスを行い、その衣装を巡る論争が巻き起こっている。
5月28日、現地メディアのETtodayなどの報道によると、イ・ダヘは5月26日に台北ドームで行われた試合のハーフタイムパフォーマンスで、台北市立第一女子高級中学(北一女)の緑色の制服を模した衣装を着用してステージに上がった。 この学校は台湾屈指の最高名門校の一つとされており、特有の緑色の制服から、在学生や卒業生たちは「小緑緑(シャオリュリュ)」という愛称で親しまれている。
パフォーマンスの直後、現地のオンラインコミュニティやSNSを中心に激しい反発が巻き起こった。 自らを同校の出身だと明かしたあるネットユーザーは、「北一女の緑色の制服は、学校の文化と生徒たちのアイデンティティを表している」と述べ、伝統ある文化とアイデンティティが込められた制服が、何の同意もなく商業的に利用されたことに対して強い不快感を示した。
教育の領域をエンターテインメントとして消費する、東アジアの芸能界の根深い「女子高生イメージの消費」という問題を指摘する声も上がった。
現地のパフォーミングアーティスト、ウェイワンロンは自身のSNSアカウントを通じて、「単なるパフォーマンスだと思うなら、なぜ女子高の制服のスカートを穿いたのか考えるべきだ。なぜ男子学生の制服は着ないのか」と反問し、男子学生の制服が排除され、女子高の制服のスカートだけが繰り返し舞台に上がる現象を厳しく指摘した。 続けて「他人の文化をパフォーマンスの素材にする際は、当事者の同意と社会的文脈を考慮すべきだ」と批判した。
論争が広がると、イ・ダヘ側は事態の収束に乗り出した。 イ・ダヘの所属事務所は、「今回のパフォーマンスは台北市のテーマに合わせて青春と活力を表現するために企画されたステージであり、特定の学校文化を消費したり、戯画化する意図は全くなかった」と説明した。
1999年生まれのイ・ダヘは、韓国のプロ野球チーム「起亜タイガース」のチアリーダーとしてデビューし、現在は台湾のプロ野球チーム「味全ドラゴンズ」のチアリーダーとして活動している。