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韓国LG U+、AI技術「IXIプロダクション」マーケティングで広告効果5倍に
事業全般のプロセスに人工知能(AI)技術を導入している、韓国の通信大手LG U+が、マーケティング分野でもAIの活用度を高めていく。
LG U+は11日、消費者データの分析から、個別のマーケティング・広告提供までを包括する「IXIプロダクション」び現状と成果を公開した。今後、スマートフォンの壁紙作成やInstagramなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)でもAI技術の導入を拡大していく方針だ。
LG U+は昨年、自社が開発した顧客分析モデル「ターゲットインサイト」を活用している。データ収集から、レポート作成までAIを適用し、分析を自動化するモデルだ。これにより分析期間を最大3ヶ月から2日に短縮し、ターゲティングの成果は最大5倍に高めた。
今後、LG U+はターゲットインサイトに生成型AI 「IXI-GEN」を適用し、非開発者でも対話形式で命令を入力すれば顧客分析が可能なソリューションを高度化していく予定だ。
LG U+は、ターゲットインサイトを活用して加入者のカスタマイズも強化している。ターゲットインサイトソリューションを通じて、選定した顧客に、ショートメッセージを送信したり、アプリのプッシュ通知をするなど、メッセージを届ける方法にもAIを適用していると説明した。
その一つが「AIコピーライター」だ。LG U+は数年にわたり加入者に送信した、14万件のメッセージの中から、肯定的な感情を伝える6500件のメッセージを抽出し、これをIXIに学習させた。
また、LG U+は最近テレビ広告の制作も100% AIに任せている。3次元(3D)技術と、AI生成技術だけを使用し、制作費と期間をそれぞれ40%と70%削減することができた。その他、バスや屋外広告などのイメージやキャラクターグッズ制作にもAIを活用している。
LG U+はAIの活用先をスマートフォン、SNSに拡大していく予定だ。
LG U+は、「AIウォールペーパー」サービスを発表した。顧客がスマートフォンで生成型AIの命令を入力すると、該当するコンセプトに合わせてAIがスマートフォンの壁紙を作成し、自動的に変更するサービスだ。韓国ソウルの江南大路(カンナムデロ)や龍山(ヨンサン)など約20ヶ所で顧客体験型の屋外広告を見ることができる。
先月から、運営している「IXIフォトブース」の接点も拡大されている。IXIフォトブースはあらかじめ設定されたコンセプトのAIプロフィール写真を作成する移動型写真館だ。
LG U+は、グローバルビッグテックのMETAとも協力する。早ければ下半期中にも、IXI公式InstagramのメッセンジャーにIXIチャットボットを導入する予定だ。
また、AIを活用した縦型リール(Instagramのショートフォームビデオ)の制作も試みる。既存のTV素材から作成された映像をデジタルプラットフォームに合わせて縦型に簡単かつ迅速に変換できるように支援する技術を開発する方針だ。
LG U+のマーケティンググループ長ジョン・ヘユン氏は「顧客が日常で自然にAIを体験できる環境を作ることを、顧客成長を助ける第一歩と考え『IXIプロダクション』を進行している。AIで聞き、想像し、実現するAXマーケティング時代を開き、AIの分析力と想像力に基づいて超個別化され、差別化された顧客体験を作り出す」と述べた。
米Apple「Apple Intelligence」がついに登場!WWDCでの発表で新機能が公開
Appleは現地時間の10日、音声アシスタント「Siri(シリ)」にOpenAIのChatGPTを搭載することを中心とするAIシステムを公開した。
新たなAI機能提供というプレッシャーに直面しているAppleは、この日、クパチーノのApple本社でWWDCを開催し、AppleのAIシステム「Apple Intelligence」を発表した。
Appleは同日、「Apple Intelligence」の多様な機能を紹介した。
Apple IntelligenceはSiriが中心となり、様々な作業を処理、手助けしてくれる。Apple Intelligence機能は、OpenAIのChatGPTと連携し、年末にはChatGPT-4oがSiriに搭載される予定である。これに関してAppleは、Siriを通じてより良い回答を得るために、SiriのユーザーにChatGPTと連携するかどうかを尋ねるメッセージが表示されると説明した。
Apple CEOのティム・クック氏は、「Apple独自の方法で構築されたApple Intelligenceは、すでに私たちの生活に必需品としての役割を果たしている。Apple製品にとって欠かせない存在になると思う」と述べた。
しかし、Appleの共同創設者のスティーブ・ウォズニアック氏は、WWDCでのApple Intelligenceの紹介が終わった直後、テレビ番組に出演し、AppleのAI戦略を間接的に批判した。
ウォズニアック氏は、「AppleがApple Intelligenceを持っているなら、私も実際の知能(Actual Intelligence)を持っている」と述べた。AppleのAI戦略に革新がないことを指摘したのだ。
Appleはこの日のWWDCで、Apple Intelligenceがテキストを要約し、画像を生成し、ユーザーが必要とするときに最も関連性の高いデータを検索すると紹介した。また、Apple IntelligenceをiPhoneやiPad、Mac OS(オペレーティングシステム)に搭載し、Apple Intelligenceが言語や画像、個人のルーティンを理解すると付け加えた。
同日Appleは、デバイス上でApple Intelligenceを使用してメッセージや画像、絵文字を生成するなどのAI機能を示した。また、Apple Intelligenceが個人情報を別途収集せずに実行することを強調した。