
テスラのCEO兼トランプ政権の政府効率化省(DOGE)トップであるイーロン・マスクが、極めて厳しい状況下でもDOGEを1年間継続して率いる意向を示した。テスラ株価の急落や、SNSのX(旧Twitter)がハッキング被害を受ける中でも、連邦政府での業務や予算削減に充実感を覚えているようだ。
マスクは10日(現地時間)、FOXビジネスのインタビューで「テスラなどの経営は非常に困難だ」と述べた。「大変な苦労がある」と溜息をつく場面もあった。
マスクは「米連邦政府の効率化と予算の無駄削減に尽力している」と強調。「これまで実際に良好な成果を上げている」とし、「現在の連邦政府の予算削減額は1日当たり40億ドル(約6,071億円)を超える」と付け加えた。
DOGEの人員が200人に増える可能性があると説明。現在、マスクのDOGEチームには連邦政府機関から派遣された100人以上が在籍しており、この人数を倍増させる計画だ。米労働省は先月、連邦政府の雇用が1万人減少したと発表したが、DOGEの人員はわずかながら増加する見込みだ。
マスクはDOGEの活動に愛着を持っているが、DOGE発足以来、政府内外から激しい批判にさらされている。
この日、マスク所有のX(旧Twitter)がハッキング攻撃を受け、複数回のサーバーダウンを経験した。ハッキングはウクライナ地域から開始されたと推測される。マスクは自身のXで「ウクライナ地域のIPアドレスから大規模のサイバー攻撃が発生した」と投稿したが、これに関する証拠は示されなかった。
この日、マスクの主力企業テスラの株価もニューヨーク証券取引所(NYSE)で前日比15.43%急落し、222.15ドル(約3万3,717円)で取引を終えた。昨年10月23日以来の最安値だ。この日の終値ベースでテスラの時価総額は7,146億ドル(約108兆4,598億円)。前日の8,449億ドル(約128兆2363億円)から1日で1,303億ドル(約19兆7,765億円)が消失した計算だ。
しかし、マスクは長期的にはテスラが問題ないと主張。テスラ株価について「15.4%以上の急落は8回、15.4%以上の急騰は15回あった」と述べた。