

映画『サルモクチ』が韓国での公開初週末の韓国ボックスオフィスで1位を獲得するなど人気を博している中、作品の舞台であり実際のロケ地である貯水池に訪問者が殺到している。
今月8日に公開された『サルモクチ』(イ・サンミン監督)は、ストリートビューに正体不明の何かが捉えられた後、再撮影のために貯水池に向かった撮影チームが黒く深い水の中の何かと対峙することで起こる恐怖を描いた。
韓国・映画振興委員会の映画館入場券統合電算網によると、この作品は先週末(今月10日~12日)に53万6,454人の観客を動員し、韓国ボックスオフィス1位に輝いた。『サルモクチ』が記録した初週末のスコアは2019年に180万人の観客を動員した映画『メタモルフォーゼ/変身』(57万1,901人)以来、ホラージャンルの公開週における最高記録だ。
サルモクチ(殺木池)は農業用水供給を目的として1982年に竣工された農業生産基盤施設だ。2021年1月、韓国のテレビ局MBCのバラエティ番組『深夜怪談会』で紹介されて話題を呼んだ。物理学を専攻し普段は怪談や幽霊を信じていなかったある女性が、帰宅中にナビゲーションの案内通りに行ったところ、サルモクチに落ちそうになり、その後奇妙な出来事に遭遇したという話だった。
この女性は番組に出演した後、再びサルモクチに行った際、両親が交通事故に遭うなど再び奇妙な出来事に遭遇し、霊媒師を訪ね、霊媒師を通じて幽霊を追い払ったが、その後もその霊媒師に悩まされたと再出演時に語り、大きな話題になった。
さらに『深夜怪談会』で遺体に体が触れると憑依される人物として紹介された後、霊媒師になったある男性も、祈りを捧げる場所を間違えてサルモクチを訪れた際、首が90度曲がった幽霊を見たと語った。
特にこの男性が間違って案内され祈りを捧げた場所が、サルモクチに関するエピソードの主人公として登場した女性が、交通事故に遭いそうになった場所でもあったことから、『深夜怪談会』の制作スタッフも驚きを隠せなかった。この霊媒師は「絶対にここに来てはいけない」と言い、「今もここには幽霊がたくさんいる」と警告した。
その後サルモクチはホラー好きの間で話題になり、多くのクリエイターや霊媒師が訪れる場所として口コミで広まった。
しかし映画『サルモクチ』が人気を集めるにつれて、この場所を直接訪れる人々がさらに増えている。
あるネットユーザーは「サルモクチを目的地に設定した車が90台を超えた」と言い、ナビゲーションのリアルタイム交通状況をスクショして投稿し、別のネットユーザーは「午前3時の状況だ」として、サルモクチに車が列を成している様子が写った写真を共有した。
このような現象についてオンライン上では「サルモクチが人気スポットになって自動的に『強制退魔』されるのではないか」、「これだけの陽気なら幽霊が現れる隙がない」、「幽霊を休ませて」といった反応が相次いだ。
しかし訪問者が急増することで近隣住民への影響や事故への懸念も少なくない。この場所は韓国農漁村公社が管理する公共施設であり、キャンプや釣りなどは禁止されている。そしてゴミの投棄や火気使用時には関連法に基づいて処罰される可能性がある。