
俳優 チョ・ジヌン(49歳)が少年犯罪歴で芸能界を引退した中、監督と同僚俳優に対する暴行疑惑が相次いで浮上している。
今月8日、海外メディア「Dispatch」はチョ・ジヌンが約10年前、ある飲み会で新人俳優Aに氷を投げつけ、暴言を吐いた事実があると報じた。当時、映画撮影を終えた後、飲み会があった。2次会のカラオケでチョ・ジヌンはAに「OO曲を歌ってみろ」と言い、Aは「その歌は知らない。申し訳ない」と答えた。
すると、チョ・ジヌンはAの顔に向かって氷の入った桶から氷を投げつけ、「先輩が(歌を)頼んでいるのに無視した」と言いながら突進した。
幸いにも監督や俳優、スタッフなどがチョ・ジヌンを止め、事件は一旦収束した。しかしAはこの事件で受けた衝撃や傷、侮辱感が今まで消えないと媒体に訴えた。
この他にも俳優BとC、マネージャーDとEも「飲み会で(チョ・ジヌンに)頬を叩かれ、蹴られた」と主張した。マネージャーFは「過去も問題だが、現在も問題だ」と指摘した。
さらに映画『私のように君のように(韓国語原題訳)』『帰って来る』、『映画界(韓国語原題訳)』などを演出したホ・チョル監督も、今月7日に自身のSNSアカウントを通じて「大人になって初めて殴られた」とし、2014年当時チョ・ジヌンに暴行された事件を具体的に述べた。
ホ監督は当時、映画の成功祈願式を行い、車で移動している際、車内で チョ・ジヌンが拳で自分の顔を殴ったと主張した。彼は「隣に座っていた チョ・ジヌンが何の理由もなく突然殴ってきた」と言い、「人々が止めると突然泣き始めた」と述べた。続けて「(僕は)混乱した。何だ?こんな驚くべきことは何なのか」とし、「僕はその日この俳優に初めて会ったが、全く理解できなかった」と述べた。
ホ監督は「マネージャーを通じて謝罪を求めたが、彼は謝罪しなかった。何の罪もないマネージャーだけが僕の前でひざまずき、どうしたらいいかわからなかった」と振り返った。
さらに「その夜、別の男性俳優(今は有名俳優になった)に氷をかけて殴ったらしい。(チョ・ジヌンは)『記憶がない』と言いながら数日経っても謝罪しなかった」と訴えた。
ホ監督は「その後、画面を通じて彼の顔を見ると電源を消した。何度もその瞬間を思い出し、怒りがこみ上げてきたのでトラウマになった。周りの映画人に愚痴をこぼしても『(チョ・ジヌンが)なぜそうしたんだろう』と笑って流された。だからただ埋もれて過ごしてきた」と述べた。
しかしホ監督は最近「少年犯罪論争」を接した後、 チョ・ジヌンのことを許したと明かした。彼は「今日ニュースを見て(チョ・ジヌンの)過去の経歴を知った。なんと不思議だ。初めは『そうだったのか…』と思い、彼のことを許す気持ちが湧いてきた」と告白した。
続けて「どうか再び演技生活をしてほしい。いつか再び会ったら、焼酎を一杯飲んで僕に頬を一回だけ叩かせて、クールに振り払おう」と付け加えた。
ホ監督はこの投稿がオンラインコミュニティなどで広まり話題になると、投稿を削除した。
これに対しチョ・ジヌンの所属事務所「SARAMエンターテインメント」側は「すでに引退した状態だ」とし、「俳優が引退を宣言した状況で、この件に関して公式コメントをお伝えするのは難しい点であることをご理解いただきたい」と述べた。