先月5日の米大統領選以降急騰していたテスラ株は、16日に再び6%以上急騰し、大統領選以降の株価上昇率は90%を超えた。
テスラの勢いが止まらない。
テスラ株は16日(現地時間)、ドナルド・トランプ次期米大統領の政権移行チームが電気自動車の補助金廃止を提案したというニュースを受け、史上最高値を更新した。
テスラの代表的な強気派アナリストの一人、ウェドブッシュ(Wedbush)のダン・アイブス証券アナリストは、テスラの株価が1年後に650ドル(約6万8,250円)まで上昇する可能性があるとの見通しを示した。
この日、テスラ株は2つの好材料により再び急騰した。
まず、トランプ政権移行チームが電気自動車の補助金廃止公約を政策として実行するようトランプ次期大統領に提案した点だ。
テスラは政府の補助金なしでも電気自動車の販売で利益を上げられる、ほぼ唯一の電気自動車メーカーだ。
却って、電気自動車の補助金廃止は、米国の電気自動車市場で補助金支給以降に地位が弱まっていたテスラが市場シェアを再び拡大する機会になると予想されている。
一部の中国の企業を除けば、テスラだけが価格引き下げの余地がある。
テスラに関する楽観的な見通しは、前日に強気派アナリストのアイブス氏が発表した分析レポートによってさらに強まった。
アイブス氏はテスラの目標株価を400ドルから515ドル(約5万4,075円)に大幅に引き上げた。
515ドルという目標株価は、これまでウォール街で最も高かった大和証券のアナリスト、ザイラム・ネイション氏が提示した420ドル(約4万4,100円)を大きく上回る。
特にアイブス氏は「強気シナリオ(bull case)」では、テスラの株価が650ドルまで上昇する可能性があると予測した。
515ドルの目標株価を達成すれば、テスラの時価総額は1兆7,000億ドル(約178兆5,000億円)に迫り、650ドルでは2兆1,000億ドル(約220兆5,000億円)に達する。
アイブス氏は、トランプ第2期政府はテスラにとって「完全なゲームチェンジャー」になるとし、トランプ政権の規制緩和によりテスラの自動運転や人工知能(AI)部門が目覚ましい成長を遂げると楽観視している。
一方、テスラ株はこの日26.79ドル(6.14%)急騰し、463.02ドル(約4万8,617円)で取引を終え、史上最高値を更新した。
テスラ株は先月5日の大統領選以降、株価が2倍近く急騰し、90%以上上昇した。