韓国の就業者数の増加幅が2ヶ月連続で10万人を下回った。
今年2月まで30万人台を維持していた就業者数は、3分の1に急減した。非経済活動人口は40ヶ月ぶりに増加に転じた。
韓国統計庁は10日、6月の就業者数が2890万7000人で、昨年同月比で9万6000人増えたと発表した。
就業者数の増加幅は今年2月まで30万人台を維持していたが、3月には10万人台に落ち込んだ。4月に入り20万人台と持ち直したものの、5月には8万人に急減している。
年齢別では、60歳以上で25万8000人、30代で9万1000人、50代で2000人が増加したが、若年層(15〜29歳)の就業者数は14万9000人減少し、40代も10万6000人減った。20代と40代の雇用者数はそれぞれ20ヶ月、24ヶ月連続で減少している。
業種別では、製造業の雇用者数が9000人増え、7ヶ月連続で増加傾向を維持している。ただし、増加幅は4月の10万人、5月の3万8000人から少なくなっている。
建設業の就業者数は6万6000人減少した。先月(4万7000人減)に続き、2ヶ月連続で減少傾向だ。健康業および社会福祉サービス業は12万人、情報通信業は7万5000人、運輸および倉庫業は4万7000人とそれぞれ増加した。
15〜64歳の雇用率(OECD比較基準)は69.9%で、1年前と同じだった。若年層(15〜29歳)の雇用率は46.6%で、前年同月比で0.4ポイント下落した。
6月の失業者数は85万7000人で、1年前に比べて5万人(6.2%)増加した。失業率は2.9%で、同期間0.2ポイント上昇した。
6月の非経済活動人口は1578万6000人で、1年前に比べて2万1000人増加し、40ヶ月ぶりの増加となった。
統計庁のソ・ウンジュ社会統計局長は、通常、非経済活動人口は60歳以上で増加傾向にあるが、最近は50代がマイナスからプラスに転じ、6月には50代の女性で増加傾向が顕著だったと説明した。
非経済活動人口の中で「休んだ」人口は、昨年に比べて12万9000人増え、若年層(15〜29歳)では4万人の増加、40代と50代もそれぞれ3万2000人、3万人増えた。