22日、ソウル蚕室ロッテワールドモールのfwee店舗が外国人客であふれている。写真=イ・ジョンファ 記者 22日、ソウル蚕室ロッテワールドモール地下1階は平日の午後にもかかわらず外国人でごった返していた。今年1月、流通業界で初めて登場したKビューティーブランド「fwee」の店舗は小規模ながら、商品を試しながらチェックする外国人で賑わった。店舗スタッフは「客の約半分が外国人だ」とし、「プディングポットはグロッシータイプからマットタイプまでまんべんなく売れる」と語った。同じフロアにある編集ショップ「HAGO HOUSE」では、Mardi Mercrediのショッピングバッグを手にした中国人がMatin Kimの服を見て回る姿が目についた。
■ソンス・蚕室、外国人増加で不況知らず
不況が長期化する中でも、ソンス洞と蚕室など、いわゆるソウル「東側ベルト」はショッピング好況を続けている。感覚的なポップアップストアと個性あふれるブランドストリートが象徴する「街路商圏」ソンス洞と、ロッテワールドモールや百貨店を中心に形成された「複合ショッピングタウン」蚕室は、ソウル東部の消費市場を二分し、それぞれ異なる魅力で外国人観光客を引き寄せている。
実際、ソウル東側ベルトの商圏が急浮上し、外国人観光客の消費がここに集中する流れも明確になっている。BCカードが過去3年間、外国人観光客計49万人の国内加盟店決済データを分析したところ、ソウル・ソンス洞の外国人決済額は前年比で2023年に475%、昨年に85%増加した。2023年はコロナ19パンデミック終息によるベース効果が大きかったが、その後も外国人のショッピング・メッカとして定着した。今年第1四半期も前年同期比で42%増えている。
ソンスが個性派ブランドで感性消費をけん引する舞台だとすれば、蚕室はロッテ百貨店やロッテワールドモールなど大型モールでワンストップショッピングが可能な「ロッテタウン化」地域である。昨年、蚕室ロッテタウンの外国人売上高は前年より40%伸び、今年第1四半期も30%増えるなど急成長を続けている。ロッテ百貨店関係者は「Kファッションとビューティーへの関心と好感度が最近高まった米欧観光客の比率が顕著に増えた結果」と語った。
■外国人観光パターンの変化に迅速対応
ソンスと蚕室のショッピング好況は、コロナ19終息後に変化した外国人観光客の行動パターンによるものだ。イ・ジョンウ亜洲大学経営学科教授は「SNSの活性化により、韓国のトレンディな『ホットプレイス(名所)』が素早く共有される傾向が強まり、観光スタイルもポップアップストアやKファッション、グルメスポットなど韓国ならではの楽しさと体験を重視する方向へ変わった」と説明。「これによりソンス洞と蚕室は外国人観光客にとって『楽しむショッピング』の中心地として定着した」と話した。これら地域にタンバリンズをはじめ、ジェントルモンスター、ADERERROR、Mardi Mercrediなど注目のKブランド店舗を早期に誘致したことも後押しとなった。
勢いを背景に、蚕室ロッテワールドモールはKブランドの誘致とラインナップ拡充に力を入れている。3月には外国人にKファッションで人気の高い「MUSINSA STANDARD」店舗を約826平方メートル(約250坪)の規模で開業した。1日平均来店客数は1万人を超え、そのうち約20%が外国人客と反応も上々だ。同月にはKファッションブランド「THE BARNET」のポップアップストアも開くなど、Kブランドを継続的に誘致している。百貨店業界関係者は「望むKブランドを一度に見て回りショッピングできる地域や空間を求める傾向が強まっている」と指摘した。
clean@fnnews.com イ・ジョンファ 記者