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開頭手術なしで脳腫瘍の手術が可能…ガンマナイフ手術に注目
脳腫瘍とは、一般に頭蓋骨の内部に発生するすべての新生物(できもの)の総称で、脳の実質だけでなく、脳を包む膜(髄膜・硬膜)や脳に出入りする神経などさまざまな部分に発生するすべての腫瘍をあわせて脳腫瘍と呼び、一言で脳腫瘍といってもその種類は非常に多いのが特徴だ。そのため、位置ごとに与えられた機能が異なり、場合によっては一度損傷すると、完全な回復は難しいこともある。
韓国の慶熙(キョンヒ)大学病院神経外科のパク・ボンジン教授は、「脳腫瘍の代表的な症状である頭痛は、すき間のない空間に脳腫瘍ができることで、脳の圧力を高めるためだ」とし、「日常生活でよくおこる偏頭痛とは異なり、脳腫瘍による頭痛は、夜明け頃に悪化する特徴を示している」と6日説明した。
これは、眠っている間に呼吸量が減少し、血液中の二酸化炭素が増加するため脳血管が拡張し、血液が脳に集中するためだ。
保健医療ビッグデータ統計によると、脳腫瘍の診断を受けた患者は年々増加している。しかし、髄膜・硬膜に発生する髄膜腫をはじめとして、髄外発生の下垂体腺腫、神経鞘腫は基本的に良性だ。
悪性の脳腫瘍は、他の臓器や体の部位のがんが脳に転移して発生する転移性脳腫瘍がもっとも一般的だ。
脳は大きく△前頭葉 △頭頂葉 △側頭葉 △後頭葉 △小脳の5つの領域に分けることができる。
症状は腫瘍の発生位置によって異なる。発病原因はまだ明確にはわかっていないが、遺伝子変異、放射線や化学物質の影響、外傷、ウイルス、ホルモン変化などが発病リスク要因として推定されている。
良性の脳腫瘍は、悪性に比べて発生率は高いが、進行速度は遅く、症状がなかったり、腫瘍の大きさが小さかったりする場合は、手術を行わずに経過観察とすることもある。しかし、小さくても脳と脊髄に重大な損傷を与える可能性もあるため、頭部CTやMRIなどの画像をもって専門医との相談を通じ、治療の要否を決定しなければならない。
パク教授は、「脳腫瘍のもっとも効果的な治療法は、腫瘍を直接切除することだ」とし、「脳腫瘍は位置や大きさ、良性・悪性の有無、再発の頻度によって治療の難易度と効果が異なるため、怖いと思って治療を先延ばしにするよりも、手術経験が豊富な専門の医師に診てもらうことが治療の第一歩だ」と述べた。
また、開頭手術なしに行われるガンマナイフ手術も治療法として定着してきている。X線よりもさらに波長の短い電磁波であるガンマ線ビームを集中照射させる放射線治療で、これまでは直径3 cm以下の脳の⽐較的⼩さな病変に対して行われたが、近年は照射精度の向上や分割照射の導入に伴い、治療部位や体積によっては、直径が3 cm以上あっても治療可能な場合も増えてきている。患者の身体的問題により開頭手術が困難な場合はガンマナイフ手術を考慮したほうがいいだろう。
パク教授は、「ガンマナイフ手術は、周囲の脳組織の損傷とそれに伴う合併症や副作用を最小限に抑えることができ、回復が早い」と述べ、「特に病変が小さければ小さいほど放射線を十分に照射でき、治療効果が高い」と述べた。
脳腫瘍は良性であっても時間が経つと徐々に大きくなり、周囲の脳組織や神経などを刺激したり圧迫する可能性があるため、腫瘍が大きくならないようにすることが重要だ。
様々な研究結果を見ると、良性腫瘍のガンマナイフ手術治療結果は、腫瘍の成長抑制において開頭手術治療と等しく、むしろ合併症も少ないと報告されている。
医師も驚愕…フィリピン女性の腸から50cmの寄生虫を発見
30代のフィリピン女性の腸から50cm以上の長い寄生虫が発見され、衝撃を受けた。
シンガポールのチャンイ総合病院の医療チームは、現地で約2年間家事助けとして働いていた女性A氏(36歳)が10日間の下痢、腹部膨満感、発熱などの症状で救急室を訪れたと明らかにした。
フィリピンの田舎町出身のA氏は、普段は酢に漬けた豚肝、生魚、貝類、半熟の肉に酢を混ぜたフィリピン料理「キラウィン(Kilawin)」、豚の内臓などを食べていたと伝えられた。
初期の胃腸炎と診断されたA氏は、腹部と骨盤のCTスキャンの結果、大腸の一部が大幅に拡大しており、これを見た医療チームが寄生虫の感染を疑い、緊急手術を受けることになった。
緊急開腹手術の結果、A氏の腸は大幅に拡大し、多くの部位に潰瘍、穿孔(穴)ができ、その結果、膿性腹膜炎が発生していた。
特に、大腸を切除したところ、長い成虫のサナダムシが存在していたと伝えられた。サナダムシはテープ、またはリボンのように見える長くて平らな形の寄生虫で、長いものは4.5〜9m以上もある。
サナダムシが寄生する動物は牛、豚、淡水魚などが代表的で、このような動物の肉を火の完全に通っていない状態で食べると、人間に寄生することがある。そしてサナダムシの卵に汚染された食物を食べることで、新たな問題が起きる。それは腸で卵が虫に孵化し、腸の内壁に付着して成長するからだ。
A氏は寄生虫を除去した後、アルベンダゾール、プラジカンテルなどの駆虫薬治療を行い、幸いにも健康が回復し、フィリピンに戻ることができた。
医療チームは「サナダムシなどの寄生虫が人間の体に移り、腸の粘膜を侵すと、患者の10〜25%で胃腸の異常症状が現れる」と述べ、「主な症状は腹痛、下痢で、下痢は1日に10回以上の排便の頻度で現れ、患者の30%は発熱する」と説明した。
サナダムシ感染を防ぐためには、肉類、淡水魚をよく焼いて食べることが重要だ。