2025年 12月 10日 (水曜日)
9.7 C
Tokyo

米国食品医薬品局(FDA)、イーライリリーのアルツハイマー病薬「ドナネマブ」の使用を許可

引用=ロイター通信

米国食品医薬品局(FDA)は2日(現地時間)、イーライリリーのアルツハイマー病薬ドナネマブの使用を承認した。

FDAは、キスンラ(Kisunla)という商標名で販売されるドナネマブ成分のアルツハイマー病薬をアルツハイマー病の初期症状を示す成人を対象として使用できるようにした。CNBCによると、現在アメリカだけでアルツハイマー病患者が700万人近くいる。

アルツハイマー協会によると、アルツハイマー病は65歳以上の米国成人の死因の中で5番目を占めている。また、米国のアルツハイマー病患者数が2050年には現在の2倍近くの1300万人に達すると予想している。

ドナネマブは、この日の承認までに困難を経験した。

昨年、FDAの承認が拒否されたことがある。不十分な臨床試験データにより承認が拒否され、昨年3月にも突然承認が遅れた。

しかし、今月初めにFDAの外部諮問委員会がドナネマブの完全承認を推奨し、FDAの承認が予告された。諮問委員会は、副作用のリスクよりも利益が大きいと判断した。

ドナネマブは、バイオジェンと日本のパートナー企業エーザイが出したレケンビ(Leqembi)と競争することになった。レケンビは、昨年夏のFDA承認後、すでに普及が始まっている。

バイオジェンとエーザイは、以前アデュヘルム(Aduhelm)という認知症薬を承認され、販売していたが、最近販売を停止した。アデュヘルムは、アルツハイマー病患者の脳内のアミロイドプラークを減らすことに焦点を当てた最初の薬だった。

FDAは、2021年の諮問委員会の不許可の推奨にもかかわらずこれを承認し、反発を受けた。

ドナネマブとレケンビは、アルツハイマー病治療薬の開発30年の結果物だ。

両薬の成分は、どちらも単クローン抗体で、アルツハイマー病患者の脳で特徴的に現れる毒性アミロイドプラークを除去する役割を果たす。アルツハイマー病を治療するわけではないが、初期の段階で進行を遅らせる役割を果たす。

しかし、ドナネマブとレケンビの両方には、致命的な副作用のリスクもあり、脳が腫れ上がる脳浮腫、脳内出血のリスクがある。副作用の症状は、深刻になる可能性もあり、死に至る可能性もある。

イーライリリーのドナネマブの臨床3相試験では、患者3人がこのような重篤な副作用で死亡したことがある。一方、イーライリリーはGLP-1系列の糖尿病治療薬モウンザと、この成分を基にした肥満治療薬ゼップバウンドとともに、アルツハイマー病薬も持つことになった。

イーライリリーの時価総額は8157億ドル(約131兆円)で、世界で10位だ。製薬会社としては、時価総額基準で世界最大の企業だ。

アクセスランキング

第83回ゴールデングローブ賞、イ・ビョンホン主演『仕方がない』 合計3部門でノミネート

パク・チャヌク監督の映画『仕方ない』がゴールデングローブ賞にノミネートされ、イ・ビョンホンも主演男優賞に選ばれた。

「軽率な擁護で信頼を失うな」俳優の少年犯前科騒動、政治界にも波紋?与党内の発言に慎重な姿勢を呼びかけ

韓国の与党「共に民主党」のイ・オンジュ議員が、チョ・ジヌンの少年犯前歴論争について慎重な発言を呼びかけた。

引退発表後も相次ぐ“暴行疑惑”…監督・俳優ら複数人が証言→事務所「もう引退した人物、コメントはしない」

俳優チョ・ジヌンが過去の暴行疑惑で引退した中、監督や同僚からの証言が相次いでいる。

2億ビュー突破のHYBEオリジナルウェブ漫画、アニメがついに始動!ENHYPENも登場予定の先行上映会

HYBEのウェブ漫画『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』がアニメ化され、来年1月に公開予定。先行上映会は東京で開催。

“不倫仲介役”疑惑の俳優、10年ぶりにスクリーン復帰…沈黙を破り「明らかな虚偽」と反論

俳優パク・シフが映画『神の楽団』の制作報告会で家庭崩壊疑惑について釈明し、法的手続きを進めると述べた。

トピック

第83回ゴールデングローブ賞、イ・ビョンホン主演『仕方がない』 合計3部門でノミネート

パク・チャヌク監督の映画『仕方ない』がゴールデングローブ賞にノミネートされ、イ・ビョンホンも主演男優賞に選ばれた。

「軽率な擁護で信頼を失うな」俳優の少年犯前科騒動、政治界にも波紋?与党内の発言に慎重な姿勢を呼びかけ

韓国の与党「共に民主党」のイ・オンジュ議員が、チョ・ジヌンの少年犯前歴論争について慎重な発言を呼びかけた。

引退発表後も相次ぐ“暴行疑惑”…監督・俳優ら複数人が証言→事務所「もう引退した人物、コメントはしない」

俳優チョ・ジヌンが過去の暴行疑惑で引退した中、監督や同僚からの証言が相次いでいる。

2億ビュー突破のHYBEオリジナルウェブ漫画、アニメがついに始動!ENHYPENも登場予定の先行上映会

HYBEのウェブ漫画『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』がアニメ化され、来年1月に公開予定。先行上映会は東京で開催。

“不倫仲介役”疑惑の俳優、10年ぶりにスクリーン復帰…沈黙を破り「明らかな虚偽」と反論

俳優パク・シフが映画『神の楽団』の制作報告会で家庭崩壊疑惑について釈明し、法的手続きを進めると述べた。

人気アイドルfromis_9、冬の名曲「白い恋しさ」リメイクが話題❄ 音楽番組のスペシャルMCも!

グループ「fromis_9」が『ショー!K-POPの中心』で多彩なステージを披露し、リメイクシングル『白い恋しさ』でファンを魅了した。

バーチャルアイドルへの誹謗中傷、追加訴訟は認められず…控訴費用も原告が負担

バーチャルアイドルグループ「PLAVE」がネットユーザーに対する損害賠償訴訟で控訴審でも一部敗訴した。

「本当に許されるの?」飲酒運転&ひき逃げで服役中の歌手、クリスマス仮釈放の対象候補に浮上

飲酒運転ひき逃げで服役中のキム・ホジュンがクリスマス恩赦の仮釈放審査対象に選ばれたことが明らかになった。

関連記事