北朝鮮が1日の早朝、弾道ミサイル2発を発射し、5日ぶりに再び挑発に乗り出した。これに対して、韓国大統領府は国家安保室副長主催の安保状況確認会議を開き、軍当局などと共に対応策などを議論した。
合同参謀本部は、韓国軍が当日早朝5時5分頃、黄海南道(こうかいなんどう)一帯から東北方向に発射された短距離弾道ミサイル1発を捉え、5時15分頃には未確認の弾道ミサイル1発を追加で捉えたと明らかにした。
合同参謀本部は「軍は追加発射に備えて監視と警戒を強化している」とし、「米・日当局と北朝鮮の弾道ミサイル関連情報を緊密に共有しながら、万全の備え態勢をとっている」と説明した。
北朝鮮の弾道ミサイル挑発は5日ぶりで、先月26日午前5時30分頃、平壌(ピョンヤン)一帯から東方向きに弾道ミサイル1発を発射した北朝鮮は翌日、公式メディアを通じて多弾頭能力確保のための「成功的」な試験だったと主張した。
しかし、合同参謀本部は、北朝鮮が超音速ミサイルを発射した可能性を提起し、初期上昇段階から不安定に飛行し空中爆発したため、北朝鮮の主張は誇大・欺瞞だと評価した。
北朝鮮の今回の挑発は、先月27~29日、済州島(チェジュ島)南方海域で行われた韓・米・日3カ国の多領域連合訓練「フリーダム・エッジ」に対する抗議性の武力挑発である可能性があると分析されている。
合同参謀本部は「北朝鮮のミサイル発射は、朝鮮半島の平和と安定を深刻に脅かす明白な挑発行為であり、強く非難する」とし、「我が(韓国)軍は堅固な韓米連合防衛態勢の下で、北朝鮮の様々な活動に対して警戒を続けている。どんな挑発にも圧倒的に対応できる能力と態勢を維持する」と強調した。
これに関連し、韓国大統領府は北朝鮮の弾道ミサイル挑発直後に安保状況点検会議を開いた。韓国大統領府によると、当日午前安保室副長が午前6時40分から20分間、安保状況点検会議を主催し、挑発の意図と対応態勢などを確認した。