
兵役逃れをめぐる問題で、24年にわたり韓国への入国が制限されている歌手ユ・スンジュン(49、米国名:スティーブ・スンジュン・ユ)が、2人の息子と撮影した写真を公開し、話題となっている。
26日、ユ・スンジュンは自身のInstagramに、ヨットの上で2人の息子と撮影した写真を投稿した。
ユは「808のバイブ、美しい人々と共に。美しい日をありがとう。嵐の中で得た宝物たち」とコメントし、「#family」というハッシュタグも添えた。「808」は米ハワイ州の市外局番を指す。
一方、2004年に結婚し、2男2女をもうけているユ・スンジュンは、1997年にデビューし、韓国で歌手として活動して絶大な人気を集めた。
ユ・スンジュンはテレビ番組で兵役に就くと約束していたが、入隊を目前に控えた2002年、海外公演を理由に出国し、その後、米国籍を取得して兵役義務を免れた。これを受け、韓国法務部はユ・スンジュンに対する入国を制限した。
その後、韓国への再入国を目指したユ・スンジュンは、2015年に在ロサンゼルス韓国総領事館へ在外同胞(F-4)ビザの発給を申請したが、総領事館はこれを拒否した。ユ・スンジュンは処分の取り消しを求める1回目の訴訟を起こし、破棄差戻し審と再上告審を経て、大法院(最高裁)で最終的に勝訴した。
しかし、総領事館は「ユ・スンジュン氏の兵役義務回避は国益を害する恐れがある」として再びビザ発給を拒否した。これを受け、ユ・スンジュンは2020年10月に2回目の訴訟を提起して、2023年11月に再び大法院で最終勝訴判決を得た。
それにもかかわらず、総領事館は2024年6月にもビザ発給を拒否したことを受け、ユ・スンジュンは同年9月、3回目となる訴訟を起こした。
ユ・スンジュンは昨年8月、3回目の訴訟の一審で勝訴したが、総領事館側は判決を不服として控訴した。
3日に開かれた控訴審の第1回口頭弁論で、総領事館側代理人は一審判決について「法理に基づく判断ではなく、過度に温情的な判断だ」と指摘したうえで、「ユ・スンジュン氏は韓国社会において兵役逃れの象徴的な存在となっている」と主張した。
さらに、「国家機関を公然と欺き、国民に大きな失望を与えた」と述べ、「一審判決が維持されれば、国民に誤ったメッセージを与えかねない」と強調した。
裁判所は9月4日に控訴審判決を言い渡す予定だ。