アトランタ連邦銀行のラファエル・ボスティック総裁は、米国連邦準備制度が目指すインフレ2%達成までには相当な時間がかかるため、金利が長期間凍結されるだろうと展望した。
現地時間の24日、経済専門紙のバレンスによると、ボスティック総裁はスタンフォード大学経営大学院のマクロ経済学の講義中に、インフレ目標2%に向かう確信がさらに必要であり、さらなる忍耐が求められたと報じられた。
ボスティック総裁は、4月の米国消費者物価が多少下落したが、上昇圧力は依然として存在し、物価を懸念する時期はまだ終わっていないと述べた。
彼は、「現在のインフレがどれほど高いかを考えると、インフレ目標2%に下がるのに数年がかかったとしても驚くことはないだろう」と述べ、昨年下半期の物価が早期に下落したのは予想外だったと明らかにした。
また、連銀がインフレ2%を達成するまでは、インフレ目標を再調整することに反対すると話した。
連邦公開市場委員会(FOMC)の会議での投票権を持っているボスティック総裁は、連銀の通貨政策委員の中で「タカ派」として知られている。
今年に入ってアメリカの物価が再び反動しはじめ、連銀は現在の金利を5.25%〜5.50%で長期間凍結させるタカ派的な雰囲気が強まっている。
ボスティック総裁は、「今年の最後の四半期までは、金利を引き下げるべきではないと思っている」と述べた。
彼は、新型コロナウイルスの期間中に蓄積された米国消費者の貯蓄と政府の刺激策が、高金利にもかかわらず引き続き需要と消費を引っ張り出す力になっており、現在の通貨政策が制限的でないように思われると説明した。