韓国国内の銀行支店数が2018年の第3四半期以降、継続して減少していることが分かった。
10日の韓国銀行の経済統計システムによると、昨年第3四半期末の韓国国内の銀行支店数(海外支店含む)は計5,849支店で、前年同期(5,902支店)から53支店減少した。
銀行支店数は2012年第4四半期末の7,835支店をピークに減少傾向にある。2017年第4四半期末に7,000支店を、2022年第3四半期末に6,000支店を下回った後、減少ペースは緩やかになったものの、依然として四半期ごとに減少している。四半期ごとの支店数が増加したのは、2018年第3四半期に6,960支店から6,966支店へ6支店増加して以来、6年間一度もない。
銀行は近年、非対面取引の増加と窓口利用客の減少を受け、複数の支店を統合し大型化を進めている。最近では、ウリ銀行が6日からソウル鍾路区世宗路金融センターを含む全国21店舗を近隣店舗に統廃合した。
一方で、地域間の支店数格差が生じ、非対面取引に不慣れな高齢者層などが不便を感じる可能性も指摘されている。韓国金融研究院は先月の報告書で、高齢化が進む地域ほど銀行支店へのアクセシビリティが低く、高齢者の金融疎外がさらに深刻化する恐れがあると分析した。
同研究院の調査によると、銀行支店利用のために消費者が最低限移動する距離は、ソウル、釜山、大田では1km未満ではあるものの、江原道、全羅南道、慶尚北道では最大27kmに達するという。