2024年 11月 21日 (木曜日)
10.5 C
Tokyo

TOEIC受験料の値上げに嘆く就活生、誰の懐に入るのかというと…

TOEIC受験料の値上げ
48,000ウォン → 52,500ウォン
YBM NET、受付手数料で売上を計上

引用:ニュース1

韓国で、就職に必須の資格と言われるTOEICの受験料が値上げされた。

最近、TOEICの主催者であるYBM韓国TOEIC委員会は、受験料を現在の48,000ウォン(約5,400円)から52,500ウォン(約5,900円)に値上げすると発表した。値上げは6月16日の定期試験から適用となる。

これは、2021年5月23日以降、約3年ぶりの値上げである。

TOEIC委員会は、「物価の上昇と試験の実施に関わる各種費用の増加により、やむを得ず値上げに踏み切ることになった」と説明した。

しかし、多くの就活生は、「あまりにも高すぎる」と嘆いている。

引用:YBM

では、TOEICの受験料はどの会社に入るのだろうか?

TOEIC試験は韓国では1982年に初めて導入されて以来、現在に至るまでYBMグループが試験を主催している。

1982年から2006年までは(財)国際交流振興会、2006年から現在までは韓国TOEIC委員会が管理しているが、どちらもYBM傘下の組織である。

YBMの子会社であるYBM NETがTOEICのWeb受付代行事業を行っている。試験申込時の手数料が売上として計上される。

今年2月のYBM NETの公表によると、昨年の連結売上高は604億ウォン(約6億4,000万円)であった。

ここ数年間、新型コロナウイルスの影響でソーシャル・ディスタンスの実施を受け、YBM NETは赤字に転落した。2020年の売上高は526億ウォン(約59億円)で、前年比12.3%も減少した。コロナ禍になる前の2018年には、売上高626億ウォン(約70億円)を記録していた。

引用:YBM

おかげで、YBMのオーナー家族の資産も大幅に増えた。

YBMのミン・ソンシク会長は、自身の名義や関連会社を通じて、YBM狎鴎亭(アックジョン)センター、YBM鍾路(チョンノ)ビル、YBM留学センターなど、江南(カンナム)と鍾路地区の土地と建物を所有している。

不動産業界によると、これらの不動産を通じて毎年数百億ウォン(数十億円)の賃貸収入を得ているという。

最も価値が高いビルは「YBM江南センター」だと言われている。江南駅11番出口のすぐ近くにあり、地下3階、地上13階建てで、低層階には書店の永豊(ヨンプン)文庫、デザイン玩具店、雑貨店などが入居し、その上にはYBM語学学校が入っている。

ビルの価値は約1,500億ウォン(約168億円)と推定されている。

引用:YBM

巨額の不動産資産にもかかわらず、ミン・ソンシク会長は、自身が理事長を務める外国人学校の学費約70億ウォンを無断で使用した容疑などで裁判にかけられたことがある。

ミン会長は2009年1月から、自身の母方の叔母と妻が共同設立した韓国外国人学校板橋(パンギョ)キャンパスの理事長として勤務しながら、学費69億7,500万ウォン(7億8,000万円)を無断で使用するなど、私立学校法及び初・中等教育法違反の容疑で起訴された。

しかし、最高裁判所は、ミン会長が私立学校の経営者に該当しないという理由で無罪を言い渡した。

引用:オンラインコミュニティ

一方、TOEIC委員会は、「韓国国内のTOEIC受験料は、世界のTOEIC実施主要国の中で最も低いレベルである」と述べている。

TOEIC受験料が最も高い国はアラブ首長国連邦(UAE)で、1回あたり約31万ウォン(約3万4,000円)だった。

次にフランス25万ウォン(約2万8,000円)、ギリシャ22万ウォン(約2万4,000円)、スペイン20万ウォン(約2万2,000円)、ポルトガル20万ウォン(約2万2,000円)となっている。中国は15万ウォン(約1万6,000円)、日本は7万ウォン(約7,800円)だった。

アクセスランキング

トランプ再選による世界株式市場への影響、ニューヨーク株は堅調に推移

トランプ前大統領の勝利でニューヨーク株式市場は好調だが、世界の株式市場は苦境に立たされている。

NewJeansへの「いじめ」疑惑、韓国雇用労働部が職場内いじめに該当しないと判断

NewJeansのメンバーがHYBEで受けたいじめ疑惑に対し、労働部は法的に労働者とは見なし難いと結論。

スピリット航空、破産保護申請で運航継続へ…3億5,000万ドルの株式投資と8億ドルの債務再編

スピリット航空が破産保護を申請。巨額の負債と競争激化が原因で、運航は継続される。

中国がトランプ次期大統領の関税政策に反発、米防衛産業への深刻な影響を警告

トランプ氏の60%関税がアメリカの防衛産業に深刻な影響を及ぼす可能性があると中国が警告。

米原子力潜水艦「コロンビア」釜山に入港、韓米の防衛態勢強化を推進

アメリカ海軍の原子力潜水艦コロンビアが釜山に入港し、韓米海軍の協力を強化する方針を発表。

トピック

トランプ再選による世界株式市場への影響、ニューヨーク株は堅調に推移

トランプ前大統領の勝利でニューヨーク株式市場は好調だが、世界の株式市場は苦境に立たされている。

NewJeansへの「いじめ」疑惑、韓国雇用労働部が職場内いじめに該当しないと判断

NewJeansのメンバーがHYBEで受けたいじめ疑惑に対し、労働部は法的に労働者とは見なし難いと結論。

スピリット航空、破産保護申請で運航継続へ…3億5,000万ドルの株式投資と8億ドルの債務再編

スピリット航空が破産保護を申請。巨額の負債と競争激化が原因で、運航は継続される。

中国がトランプ次期大統領の関税政策に反発、米防衛産業への深刻な影響を警告

トランプ氏の60%関税がアメリカの防衛産業に深刻な影響を及ぼす可能性があると中国が警告。

米原子力潜水艦「コロンビア」釜山に入港、韓米の防衛態勢強化を推進

アメリカ海軍の原子力潜水艦コロンビアが釜山に入港し、韓米海軍の協力を強化する方針を発表。

高齢者の握力が糖尿病発症リスクに影響、筋力の重要性が明らかに

65歳以上の高齢者は握力が弱いほど糖尿病リスクが高まり、筋力強化が予防に効果的とされる。

中国の結婚件数が過去最低に迫る、少子化の深刻化が続く

中国の結婚件数が急減し、2024年は1985年以来最低の660万組になる見込み。少子化が深刻化。

ニューヨークで話題のモルモット料理、エクアドルの伝統を味わう

ニューヨークのレストランでエクアドルの伝統料理・モルモットのローストが人気を集めている。

関連記事