写真=聯合ニュース |
[ファイナンシャルニュース]20日、京畿道城南市盆唐区(キョンギ道ソンナム市プンダン区)の大学病院に所属する教授の死亡に関連し、京畿道医師会は「現在、医師たちは国家により厳しい業務環境を強いられている。教授に対し、国家有功者(*国功を立てたと政府より認定された人物)に準じた待遇をすべきだ」と主張した。
京畿道医師会「死亡した教授は激務に苦痛を感じていた」と主張
京畿道医師会は22日、「医学部教授たちの相次ぐ死を引き起こした政府は考えを改め、犠牲者に対する労働災害の認定、ならびに犠牲者を国家有功者に準じた待遇に処せよ」というタイトルの声明文を発表し、医師の死の経緯を明らかにした。
京畿道医師会によると、19日に城南市盆唐区に位置する大学病院の呼吸器・アレルギー内科に所属する50代のA教授は業務中に腸閉塞の症状があらわれ、同病院の救急室を訪れた。
その後、A教授はソウル峨山(アサン)病院(ASAN Medical Center)に移送され治療を受けたが、20日の午前中に集中治療室で亡くなった。
A教授の死因と過労に関連性があるかは現時点で確認されていないが、京畿道医師会は、A教授が最近、専攻医(インターン、レジデント)たちの集団辞職に起因する厳しい業務環境に苦痛を感じていたとし、政府を糾弾した。
「保健福祉部の幹部を処分し、政策を一度白紙化すべきだ」
京畿道医師会は声明文の中で「医学部教授たちは2月から外来や当直勤務など厳しい業務環境を国家の命令により強要されている」とし、「政府は医学部の学生、そして医師たちに対し不当で強制的な行政命令を乱用し、彼らが国民として享受すべき憲法上の基本的人権を制限している」と主張した。
そして、「政府はこのような状況を引き起こした保健福祉部のチョ・ギュホン長官、パク・ミンス次官を処分し、政策を一度白紙化して再検討すべきだ」と促した。
また、「週52時間以上の勤務を強いられて亡くなった2名の医学部教授に対しては、国家有功者に準じた待遇をすべきだ」と要求した。
先月24日には釜山に位置する大学病院の眼科に所属する40代の教授が自宅で突然死した。釜山地方雇用労働庁が現在死因を調査中だ。