
グループ「BTS」の新しいアルバム『ARIRANG』のプロモーション動画がアメリカの代表的な黒人大学を白人中心に描写したとの批判が出ている。
今月24日、海外メディアのブラックエンタープライズによると、黒人のK-POPファンと黒人大学(HBCU)のコミュニティはBTSの新しいアルバム『ARIRANG』のティーザー映像でハワード大学を描写した方法が人種差別的に見えると批判しているという。
アニメーションで表現されたそのティーザー映像を見ると、BTSがアリランを歌うと過去のアメリカ・ワシントンのハワード大学にタイムスリップする。ハワード大学で歌を歌うメンバーの周りには人々が集まるが、ほとんどが白人に見える。
この映像は19世紀、ハワード大学に留学した朝鮮の青年7人がアリランを録音したという1896年のワシントン・ポストの記事にインスピレーションを受けて作られたとされている。
ワシントンD.C.にあるハワード大学は南北戦争直後の1867年に黒人教育の機会を拡大するために設立された学校だ。その後、アフリカ系アメリカ人公民権運動の中心地としての役割を果たし、多くの黒人指導者を輩出した。アメリカ初の黒人連邦最高裁判所判事サーグッド・マーシャル、アメリカのカマラ・ハリス元副大統領などがこの学校の出身である。
現在は白人とアジア系学生も通う多民族学校だが、依然として大多数の約70%が黒人である。今もアメリカでは代表的な黒人大学として挙げられる。他の人種の学生もいるが、アフリカ系アメリカ人学生が中心の教育機関であるとブラックエンタープライズは補足した。
メディアは「プロジェクトの意図とは別に、一部の批判者は学生の描写方法に問題を提起した」とし、「Redditなどではハワード大学を『ホワイトウォッシング(白人中心に美化)』しようとしたという主張も出ている」と伝えた。
続けて「映像がハワード大学で学生たちがどのような成果を上げたのかを十分に示していないというのが理由だ」とし、「重要な歴史的瞬間がアルバムのプロモーションに隠されているという点で『無礼だ』という評価を受けている」と伝えた。
さらに「BTSが自分たちの音楽が黒人音楽であるR&Bとヒップホップに根ざしていると語ってきた点から、今回の演出は黒人アメリカ人にとってさらに共感を得られなかった」と指摘した。
あるRedditユーザーは「ハワード大学に対する無礼な描写が私にはより深い傷になった」とし、「彼ら(BTS)はこのように不注意で無礼な方法で、尊重と連帯を示すことができるチャンスを逃してしまった」と批判した。
その映像には「ハワード大学はほぼすべての学生が黒人であり、歴史的に黒人大学だ。その歴史を可能にした人々を忘れないでほしい」、「黒人大学なのに、映像の中で白人学生たちの後ろに立っている黒人学生はたった2人だけだ」、「アニメーション制作者たちが歴史的な事実を歪曲してハワード大学を他の大学と同じように描写するのを見ると心が痛む」、「どうかこの問題を解決してほしい。ハワード大学は歴史的に黒人大学だ」といった意見が相次いだ。