
元マネージャーから金銭的被害を受けたと報じられた歌手ソン・シギョン(46)が、騒動後初の公式の場で心境を語った。
ソン・シギョンは9日、韓国の仁川(インチョン)・永宗島(ヨンジョン島)にあるインスパイア・エンターテインメント・リゾートで開催された「2025 仁川空港スカイフェスティバル」に出演した。ミヨン、Heize、Crushに続いて最後のステージを飾った。
この日の公演は、ソン・シギョンが元マネージャーから金銭的被害を受けたことが報じられて以来、初の公の場ということで注目を集めた。暗色のコートをまとって登場したソン・シギョンに、観客は大きな歓声を送った。
1曲目に「君のすべての瞬間」を披露したソン・シギョンは「こんにちは、ソン・シギョンです」と挨拶した後「僕は本当に『国ポン(韓国の誇らしいことに対する自負心)』を大事にするタイプだ。仁川空港って本当に素晴らしいよね。僕が子どもの頃は金浦空港しかなかった。すごく昔の人みたいだ」と語り、イベントに対する感想を伝えた。
続けて「みんな記事を見て知ってると思うけど、僕は大丈夫。気持ちよく歌いに来たから、一緒に楽しんでくれたら嬉しい」と、自身の騒動に触れながらも明るく語った。
さらに「声の調子も確かめながら、全力で歌っていきたい」と話し、観客の拍手を浴びた。
先立ってソン・シギョンは、元マネージャーから金銭的被害を受けたと明かし、話題となっていた。所属事務所のSKジェウォンは「ソン・シギョンの元マネージャーが在職中、会社の信頼を損なう行為をしたことが確認された。社内調査の結果、事態の深刻性を認識し、現在正確な被害規模を確認中だ」と公式コメントを発表している。
これに関連してソン・シギョンは「ここ数ヶ月、本当に苦しくて耐え難い時間が続いていた。信じて大切にし、家族のように思っていた人に裏切られた」と当時の心境を明かしていた。
また「YouTubeの撮影や公演をこなしながら、心身ともに、そして声までもが疲弊した。精神的にも肉体的にも、自信を持って『大丈夫』と言える状態になりたい。正直、この状況でステージに立てるのか何度も自問した」と吐露した。
一方、ソン・シギョンは周囲の関係者やファンを考慮し、今回のスケジュールを予定通り行うことを決断したという。