
ファッション誌「W KOREA」が主催する乳がん啓発キャンペーン「Love Your W」が、芸能人の親睦会と揶揄される中、同イベントに参加したチョ・セホへの批判が高まっている。チョ・セホは現在、ユ・ジェソクとともにtvN『ユ・クイズ ON THE BLOCK』のMCを務めている。しかし、この番組には、乳がんを克服して復帰するパク・ミソンの出演が予定されており、チョ・セホの参加が適切かどうか疑問視されている。
W KOREAは10月15日、ソウルのフォーシーズンズホテルにて乳がん啓発キャンペーン「Love Your W」イベントを開催した。しかし、イベントの趣旨とは裏腹に、「豪華な飲酒パーティー」との批判を浴びることとなった。イベント後、W KOREAの公式SNSで公開された現場の様子には、多くの芸能人が酒を酌み交わしながら歓談したり、チャレンジ動画に参加するなど、本来の目的とかけ離れた行動や発言が見受けられた。さらに、歌手パク・ジェボムがイベントで、楽曲「MOMMAE」の「君の胸元に飾られた姉妹ツインズ」という歌詞を歌ったことで、乳がんキャンペーンに相応しくないとの批判が起こった。パク・ジェボムは即座に謝罪したが、主催者であるW KOREAは論争発生から4日後に謝罪文を掲載し、逆に反感を買う結果となった。
このような状況下、イベントに参加したチョ・セホへの批判はさらに激化している。W KOREAが公式SNSに投稿した動画で、チョ・セホはイ・ドンフィやロゼとともに登場し、芸能人たちが一斉に乾杯する様子が映し出されていた。
チョ・セホが特に非難を受ける理由は、前述のパク・ミソンの『ユ・クイズ 』出演に関連している。乳がんの初期診断を受け放送活動を一時中断していたパク・ミソンは、9ヶ月ぶりに『ユ・クイズ 』を通じて視聴者の前に姿を現すことを予告し、今月末に収録を行う予定だ。今回の放送では、活動中断の心境や乳がん闘病生活について語るとされる。
これを受け、ネットユーザーはチョ・セホのSNSに対し「パク・ミソンと堂々と向き合えるのか」といったコメントを投稿している。また、チョ・セホがW KOREAとのインタビューで「最近幸せだ」と発言したことについても、このようなイベントの中でそのようなコメントをすることが相応しいかどうか疑問視する声が上がっている。
一方、W KOREAは10月19日、公式アカウントを通じて「10月15日のイベントはキャンペーンの趣旨に照らして適切でなかったとの指摘を真摯に受け止める」との声明を発表し、「乳がん患者およびそのご家族の立場を十分に考慮できず、傷つけてしまったことを深くお詫び申し上げる」と述べた。