
韓国の人気歌手イム・ヨンウンのファンクラブ「英雄時代」が、本人の善行を受け継ぎ、ソウルの簡易宿泊所地域で弁当配布ボランティアを行った。
ファンクラブの分科会「英雄時代バンド(分かち合い会)」は今月11日、ソウルカトリック社会福祉会傘下の「カトリック愛と平和の家」において、東子洞(トンジャドン)の簡易宿泊所住民を対象に弁当を調理・配達した。約150万ウォン(約16万円)の食材を自ら準備し、分かち合いの精神を実践したという。
今年7回目の活動を終えた同会は「困難な状況にある隣人のために、これからも奉仕を続けていく」とコメントしている。長年にわたり寄付やボランティアを続けてきた功績を称え、同施設のユン・ビョンウ・ミカエル神父から感謝状も贈られた。

「英雄時代バンド」は毎年、イム・ヨンウンの誕生日「雄誕節」(6月16日)や年末に合わせて支援活動を行っており、重度障害者や小児・青少年の医療支援が必要な層など、多様な対象に提供した寄付金は累計で4億580万ウォン(約4,300万円)に達している。
国内最大級のファンクラブ「英雄時代」全体も、寄付とボランティアで広く知られている。直近では、イム・ヨンウンの34回目の誕生日に合わせ、1億5675万6000ウォン(約1,700万円)を寄付している。過去5年間で誕生日ごとに累計11億6834万ウォン(約1億2500万円)を寄付または直接奉仕に費やし、節目をより特別なものにしてきた。
また、イム・ヨンウン本人も最近、集中豪雨で被災した住民や地域社会を支援するため、ファンクラブ「英雄時代」の名義で2億ウォン(約2100万円)を寄付した。歌手とファンが共に善行を重ねる姿が際立っている。
「英雄時代」には、日頃から「寄付の天使」と呼ばれるイム・ヨンウンの意向を受け、誕生日プレゼントよりも寄付や奉仕への参加を重視する方針がある。イム本人は2021年以降、ファンからの贈り物をすべて辞退し、手紙だけを受け取りながら「分かち合いを実践してほしい」と呼びかけ続けている。