マイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏は17日(現地時間)、一部公開された ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、最近ドナルド・トランプ次期大統領とフロリダのマー・ア・ラゴで3時間にわたって夕食を共にし、「彼に感銘を受けた」と語った。
世界最大のソフトウェア企業マイクロソフト(MS)の共同創業者ビル・ゲイツ(69)氏が、仮想通貨について「全く役に立たない」と否定的な見解を示した。
ゲイツ氏は自著『Source Code: My Beginnings(ソースコード:私の始まり)』の出版を控え、 ニューヨーク・タイムズ(NYT)とのインタビューでこのように強調した。今年70歳を迎えるゲイツ氏は、幼少期から現在までの個人的な人生を振り返る自伝を執筆した。この本はゲイツ氏初の自伝で、3部作の第一弾となる。
ゲイツ氏は「仮想通貨にはどんな用途があるのか」という質問に対し、「IQが高い人々は自分自身を騙しているだけだ」と指摘した。さらに「億万長者クラブなるものは存在しない」とし、「統一された意見があるわけでもない」と述べた。ゲイツ氏はブルームバーグの億万長者指数で、資産1,650億ドル(約24兆3,540億円)を有し、世界の富豪ランキング8位にランクインしている。
ゲイツ氏が仮想通貨に対して批判的な見解を示したのは今回が初めてではない。2022年にカリフォルニア州バークレーで開催された気候変動会議でも、「NFTなどの仮想通貨プロジェクトは『より愚かな投資家理論(the greater-fool theory)』に基づく馬鹿げた話だ」と指摘していた。
「より愚かな投資家理論」とは、商品価格が異常に高騰していることを認識しながらも、自分より高値で買い取る投資家、つまり「より愚かな投資家」がいるという期待から投資を行うことを指す。
また、ビットコインの採掘(マイニング)や取引過程で大量の電力が消費されることから、気候変動に悪影響を及ぼす可能性がある点も批判した。
このような理由から、ゲイツ氏はテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏と対立してきた。「イーロン・マスク氏とテスラがビットコインに投資するからといって、一般投資家が彼に追随する必要はない。マスク氏より資産が少ないなら、投資には慎重であるべきだ」と警告した。
一方、『Source Code: My Beginnings(ソースコード:私の始まり)』はゲイツ氏の自伝3部作の第一弾である。今年70歳を迎えるゲイツ氏は、幼少期から現在までの個人的な人生を振り返る自伝を執筆した。
NYTは「ゲイツ氏は他のテック業界の億万長者とは一線を画している」と評した。ゲイツ氏は以前、タイムズ・オブ・ロンドンとのインタビューで、「人生で最も後悔していることは、元妻メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏との離婚だ」と明かしている。