現職東京都知事の小池百合子氏が3期連続での再選を果たした。
8日、小池知事は約291万8000票を獲得し、3期目の当選が確定した。総投票数に対する得票率は約43%だった。
3期目の当選を果たした小池知事は無所属で出馬したが、「政治資金パーティー収入の裏金問題」で候補すら立てられなかった与党自民党の支持を受けた。小池知事を支持すると宣言した自民党は、裏金問題に対する反発を懸念し、小池知事を公に支援する代わりに静かな支持活動を展開した。連立与党である公明党も独自の候補を立てず、小池知事を支持した。
小池知事は選挙過程で8年間の都政運営実績をアピールし、低出生率対策、災害対策などを有権者に訴えた。これにより自民党、公明党、都民ファーストの会だけでなく、いわゆる無党派層の支持も集めることに成功した。
当選が確定した後のインタビューで小池知事は、「東京都の改革をアップグレードし、都民の命と生活を守る」と述べ、「自然災害防止とインフレ対策を強化し、東京都庁のデジタル化を推進する計画だ」と明らかにした。
小池知事のライバルとして注目されたもう一人の女性候補、蓮舫氏は、得票率19%の3位で選挙を終え、小池知事との二強の構図を作ることはできなかった。
得票率2位は、既存の政党の支持を受けずにボランティアの助けを借りて選挙運動を展開した石丸伸二候補だった。金融会社で働いていた4年前、秋田県の市長選挙で当選した石丸候補は、比較的若い層の支持を受け約24%の得票率を上げた。日本のメディアは彼の活躍について、「既成政党に対する高い不信感が反映された結果だ」と評価した。
テレビ局のキャスターとして知名度を上げた小池知事は、1992年政界に進出し、参議院議員、衆議院議員、防衛大臣、環境大臣、沖縄・北方領土担当大臣などを歴任した。自民党の幹部会長を務めた後、2008年に党代表に挑戦したが、失敗した。
その後、2016年東京都知事選に無所属で出馬し、女性初の東京都知事になり、2020年に再選した。今回3期目を果たし、今後の4年間も東京都政を引き続き導くことになる。
小池知事は選挙期間中の記者会見で、1923年の関東大震災当時に虐殺された朝鮮人を追悼する行事に関連し、従来の立場を維持し今後も追悼文を送らない意向を表明し、韓国人と朝鮮人に対する排他的な態度を示した。
過去には靖国神社を参拝するなど、右翼的な思想を持つ傾向があるともみられる。
今回の選挙には、過去最多の56人の候補者が出馬した。投票率は60.62%で、4年前の55.00%から5.62ポイント上昇した。
一方、自民党は東京都議会の補欠選挙でも敗北した。自民党は9選挙区の中8選挙区に候補を立てたが、2人しか当選することができなかった。
自民党はこの補欠選挙で「4か所以上の勝利」を勝敗の基準としていた。立て続く自民党の選挙敗北は、岸田文雄内閣に対する国民の支持を表す結果であると解釈される。