Appleは現地時間の10日、音声アシスタント「Siri(シリ)」にOpenAIのChatGPTを搭載することを中心とするAIシステムを公開した。
新たなAI機能提供というプレッシャーに直面しているAppleは、この日、クパチーノのApple本社でWWDCを開催し、AppleのAIシステム「Apple Intelligence」を発表した。
Appleは同日、「Apple Intelligence」の多様な機能を紹介した。
Apple IntelligenceはSiriが中心となり、様々な作業を処理、手助けしてくれる。Apple Intelligence機能は、OpenAIのChatGPTと連携し、年末にはChatGPT-4oがSiriに搭載される予定である。これに関してAppleは、Siriを通じてより良い回答を得るために、SiriのユーザーにChatGPTと連携するかどうかを尋ねるメッセージが表示されると説明した。
Apple CEOのティム・クック氏は、「Apple独自の方法で構築されたApple Intelligenceは、すでに私たちの生活に必需品としての役割を果たしている。Apple製品にとって欠かせない存在になると思う」と述べた。
しかし、Appleの共同創設者のスティーブ・ウォズニアック氏は、WWDCでのApple Intelligenceの紹介が終わった直後、テレビ番組に出演し、AppleのAI戦略を間接的に批判した。
ウォズニアック氏は、「AppleがApple Intelligenceを持っているなら、私も実際の知能(Actual Intelligence)を持っている」と述べた。AppleのAI戦略に革新がないことを指摘したのだ。
Appleはこの日のWWDCで、Apple Intelligenceがテキストを要約し、画像を生成し、ユーザーが必要とするときに最も関連性の高いデータを検索すると紹介した。また、Apple IntelligenceをiPhoneやiPad、Mac OS(オペレーティングシステム)に搭載し、Apple Intelligenceが言語や画像、個人のルーティンを理解すると付け加えた。
同日Appleは、デバイス上でApple Intelligenceを使用してメッセージや画像、絵文字を生成するなどのAI機能を示した。また、Apple Intelligenceが個人情報を別途収集せずに実行することを強調した。