
歌手イ・ギチャン側が新曲プロモーションのための「薬局ライブ」論争について釈明した。
所属事務所IPD Studioは20日、該当プロジェクトに関して事前に法律相談を行って進めたとし、現行法に違反する事項はないと判断したと明らかにした。
公演の過程で集客や医薬品配布を禁止する規定を認識していたことも強調した。所属事務所は「現場で観客を引きつける集客行為や医薬品を配る行為は禁じられていることを十分に認識し、公演に臨んだ」とし、「今後も関連法律を慎重に検討し、薬剤師会のさまざまな意見を継続的に収集して慎重に進める予定だ」と付け加えた。
イ・ギチャンは先月発表した「Cold(2026)」をアピールするために薬局を公演場所に選んだ。この新曲は2002年に発表した代表曲「Cold」を再び歌ったもので、タイトルに関連する場所で観客に会うという構想を計画した。
そのためイ・ギチャンは江原道春川市(カンウォン道チュンチョン市)やソウル、大田(テジョン)、忠清北道忠州市(チュンチョンブク道チュンジュ市)、仁川(インチョン)などの薬局で歌った。SNSに投稿したスケジュールには今月末まで大邱(テグ)や釜山(プサン)、仁川で行う公演も含まれていた。スケジュール表には「プロモーションの問い合わせ大歓迎」という文言とともに「薬事法など関連法律を遵守して進める」との案内が記載されていた。
イ・ギチャンが直接ステージに出向くことになったのは、大衆と会う機会が減ったという悩みが内在しているためだ。彼は14日に放送された『ユ・クイズON THE BLOCK』で「歌うことができるステージが減たので、自分が直接動かなければ大衆に知らせるのが難しくなるだろう」という考えからストリートパフォーマンスを始めたと説明した。
イ・ギチャンは「薬局ライブと『Cold』をつなげれば面白いのではないかと思ってやったが、反応が良かった」とし、「ここに座っていること自体が大騒ぎになっているようだ」と述べた。
公演が知られるようになり「カムギチャン(カムギ(風邪)+イ・ギチャン)」というあだ名が付けられ、韓国全国の薬局からの公演リクエストや製薬会社の広告提案も受けたと伝えた。しかし、薬剤師会では公演のプロモーション効果を警戒する声が上がった。
一部の薬剤師は公演を契機に特定の薬局が知られ、訪問客が殺到する効果を問題視した。薬事法施行規則は薬局開設者が消費者や患者などを引きつけるために集客行為をすることを禁止している。
韓国薬剤師会の関係者は「薬局内での公演が顧客の誘致や医薬品販売促進手段として活用される可能性を懸念している」とし、「歌手の意図は純粋であっても、マーケティング活動として受け取られる恐れがある」と指摘した。