4月25日から5月4日まで、北京で開催された北京モーターショーに参加したバイヤーや市民たちが新たに発売された新エネルギー自動車などを見て回っている。
中国当局が自国内の新エネルギー自動車(電気・水素・ハイブリッド車)の普及支援政策を発表した。消費を刺激し、景気を支える考えだ。
30日、新華通信・鳳凰網などによると、中国の国務院は最近発表した「2024∼2025年のエネルギー節約・炭素削減行動計画」を通じて、交通・運輸機器の低炭素転換と旧型自動車の撤去加速、自動車エネルギー消費制限基準の改善などの指針を下達した。どの大多数の都市は新エネルギー自動車の購入に条件をつけていた。
上海や深圳では一定期間社会保険を納付した人だけが新エネルギー自動車を購入できるようにし、北京では「順番待ちで番号を引く」ような方式で新エネルギー自動車のナンバープレートを取得しなければ購入資格を得られなかった。
しかし、中央政府が新エネルギー自動車の購入制限を緩和すると、深圳は今月11日の公告を通じて「最低24ヶ月連続社会保険納付」の条件を解除した。
これにより、深圳の居住証だけあれば、すでに車を所有していてもハイブリッド自動車の追加購入を申請できるようになった。
中国当局は昨年から経済回復のキーポイントとして内需、特に自動車購入の活性化を何度も強調してきた。
昨年7月には、マクロ経済を管轄する部門である国家発展改革委員会と工業情報化部など13の中央部門が共同で「自動車消費促進に関するいくつかの措置」を発表し、地方の状況に応じて年間自動車購入目標を増やすようにした。国務院は別の消費拡大指針で、自動車購入制限措置をこれ以上新たに作ってはならないと強調した。
今年3月から本格的に推進された旧型自動車や家電製品などの消費財の「以旧換新」政策(買い換え補助金政策)は、「地域の状況に応じて自動車購入制限措置を最適化せよ」として、事実上の緩和・解除の方向を定めた。
中国の趙商証券は「自動車購入制限緩和政策の目標は消費の潜在力を十分に引き出すことで、購入制限の緩和は政策コストが低く、効果が早い景気刺激手段の一つ」と評価した。
中央政府の励ましの中で、新エネルギー自動車の普及率はさらに高まる見通しだ。中国乗用車市場情報協会(CPCA)のデータによると、今年4月の新エネルギー自動車の販売台数は合計67万4000台で、昨年同期比28.3%増、今年3月比5.7%減だった。新エネルギー自動車が中国内の自動車販売に占める比率は43.7%で、昨年(32%)に比べ11.7ポイント上昇した。
中国自動車工業協会(CAAM)は、今年の中国自動車市場の総販売台数は3100万台で、そのうち新エネルギー自動車の販売台数は1150万台を占めると予想した。2025年の中国の新エネルギー自動車の普及率は50%を超えると見込まれている。