MLBの東海岸の名門チーム、ニューヨーク・ヤンキースが2019年にMVPを獲得した左の強打者コディ・ベリンジャー外野手(29)を獲得した。
18日(日本時間)「MLB.com」によると、ヤンキースはシカゴ・カブスとのトレードが成立し、年俸2,750万ドル(約42億円)でベリンジャーの加入が決まった。
また、カブスはヤンキースから中継ぎ右腕のコディ・ポティート(30)を獲得した。
ヤンキースのベリンジャー獲得は、同じくニューヨークを本拠地とするメッツに史上最高額で移籍したフアン・ソト(26)の穴を埋めるためとみられている。
ベリンジャーは2017年にロサンゼルス・ドジャースでデビューし、満票で新人王を獲得するなど、華々しいルーキーイヤーを送った。
さらに、2019年には打率3割5厘、47本塁打、115打点を記録し、ナ・リーグMVPに選出された。
しかし、その後じゃ不調のシーズンが続き、2021年には打率1割6分5厘とスランプに陥り、2022年も復調の気配なく、カブスに移籍した。
しかし、カブスに加入した2023年、ベリンジャーは打率3割7厘、26本塁打、97打点と復活を遂げた。
この活躍を受け、3年総額8,000万ドル(約122億8,000万円)の契約を結んだが、今シーズンの成績は打率2割6分6厘、18本塁打、78打点と目立った活躍を見せることはできなかった。
ベリンジャーの来季年俸は2,750万ドルで、2026年は選手側に選択権があり、行使すれば、2,500万ドル、選択破棄の場合は500万ドル(約7億6,700万円)のバイアウトとなる。
カブスは今回のトレードに伴い、500万ドルを負担するが、このうち、250万ドルは来季のベリンジャーの年俸、残りの250万ドルは2026年の年俸、もしくはバイアウトの金額に充当されるといわれている。
一方、ヤンキースは今季目前で逃したワールドシリーズ制覇を目指して積極的な補強をしており、カブスにとっては余剰戦力を整理し、チーム再建を図る意図がこのトレードにはある。