大山文化財団と教保文庫は10日、ソウル・鍾路(チョンノ)区の教保文庫光化門(クァンファムン)店内の「ノーベル賞受賞者肖像画展示スペース」を刷新し、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガン作家の肖像画を展示したと発表した。
この展示スペースは、教保文庫光化門店と世宗路(セジョンノ)地下道をつなぐ出入口通路に設けられた常設展示場で、アルベール・カミュ、アルベルト・アインシュタイン、キム・デジュンなど、ノーベル文学賞・物理学賞・平和賞といった各部門の受賞者たちの肖像画が並ぶ。また、未来のノーベル賞受賞者のための空白の肖像画スペースも設けられ、「あなたがここの主役です」という特別なメッセージを伝えてきた。
今回の刷新は、アジアの女性作家として初めて、そして韓国人として初めてノーベル文学賞を受賞し、国内文学の地位を高めたハン・ガン作家の功績を記念し、約10年ぶりに実施された。
ハン・ガン作家は教保生命と特別な縁がある。教保生命が出資する大山文化財団は長年、韓国文学の翻訳と海外出版を支援してきた。彼女の『菜食主義者』の英訳出版を後押しし、2016年のブッカー賞受賞に大きく貢献した。また、2013年から4年間、光化門教保生命ビルの外壁に掲示される「光化門文案」の選定委員を務め、市民と文学の価値を共有してきた。
今回展示されたハン・ガン作家の肖像画は、伝統絵画に独自の技法を加えた作品で、パク・ヨングン教授(誠信女子大学 西洋画科)の作品だ。彼は以前この展示スペースに飾られていたヘミングウェイやアインシュタインの肖像画も手がけている。