アメリカ国内の数十の学校で、学生のクロックス着用が禁止された。これは学生がクロックスを履いて転倒し、怪我をする事例が増加しているためである。
28日(現地時間)、ブルームバーグなどの報道によれば、アメリカの12州にある数十校で学生のクロックス着用が禁止されたという。
これに関連し、フロリダ州のラベル中学校は服装規定で「常に安全な靴を履く必要がある。全ての靴はかかとに紐または後部がなければならない」とし、「クロックスは絶対に不可」と明言した。
学校がクロックスの着用を禁止したのは、安全上の懸念からである。実際にソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のTikTokには、若者がクロックスを履いて滑ったり、学校の廊下で転倒する様子を模したミームが多く投稿されていた。
また、最近、クロックスの人気が若年層の間で急激に高まったことで、他の靴に比べて関連する事故が増えているという報告もある。
アメリカの証券会社パイパー・サンドラーがアメリカの若者を対象に実施した調査によると、クロックスはZ世代が最も好む靴ブランドのトップ10に常に名を連ねている。この人気に後押しされ、クロックスは今年初めに過去最高の売上を達成し、株価も過去12ヶ月間で55%上昇した。
しかし、保護者や医療専門家はクロックスの人気に懸念を示している。彼らは、クロックスが活発な小中学生にとって安全上の脅威になっていると考えている。
専門家は「かかとの支えがしっかりしており、前部が塞がっている靴を履いているときよりも、クロックスを履いているときの方が、子供だけでなく大人も転倒しやすい」と指摘している。さらに、「アーチサポートが不十分で、皮膚表面に湿気を保ちやすいため、水疱ができるリスクが高い」と指摘している。
これに対して、クロックス社はブルームバーグに「禁止措置の増加に関する具体的なデータは把握していない」とし、「学校で靴を禁止されることには困惑している」との立場を表明した。