YouTubeが仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用してインターネットに接続する国を変更し、より安価な料金で有料サブスクリプションサービス「YouTubeプレミアム」の購読料を支払うユーザーに対する取り締まりに乗り出した。
現地時間の20日、情報通信(IT)専門メディアThe Vergeなどの外信によると、YouTubeは「YouTubeプレミアム」の加入国と利用場所が一致しないユーザーに対する取り締まりを強化している。
YouTubeは、実際に使用している国を偽り、安価な料金でYouTubeプレミアムの購読料を支払った人々に対してメンバーシップの解除通知メールを送っている。
メールには「加入国が不正確であることが確認されたため、YouTubeプレミアムメンバーシップを解除する」、「メンバーシップを継続使用したい場合は数週間以内にYouTubeプレミアムに再加入する必要がある」という内容が含まれているとのことだ。
YouTubeは今年2月に使用国を偽って迂回加入したケースの取り締まりを強化するという立場を明らかにした。YouTube側は「メンバーシップを購入した国から6ヶ月以上離れている場合、YouTubeでメンバーシップを停止することができる」と説明した。
このように、YouTubeプレミアムのユーザーがわざわざ迂回加入に乗り出したのは、プレミアムの購読料が国によって異なるためだ。日本の場合、個人の月額料金は1,280円だが、インドは129ルピー(約246円)、トルコは57.99リラ(約280円)など、相対的に安い。
YouTubeは、国ごとの環境を考慮してYouTubeプレミアムの購読料を各自設定してきたが、一部のユーザーはメンバーシップの料金を節約するためにVPNを通じて迂回接続する方法を利用し、自分が住んでいる国よりも料金が低い国でYouTubeプレミアムを使用するかのように偽ってきた。しかし、YouTubeがこのような行為に対する取り締まりに乗り出したとした。
YouTubeの関係者は外信を通じて「YouTubeはユーザーの位置を確認できるシステムを持っている」とし、「加入国とユーザーがYouTubeに接続する国が一致しない場合、会員に現在の居住国へ支払い情報を更新するよう要求している」と述べた。