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【韓国研修医スト】医療界に走る緊張、医学部増員に対する研修医の反発の行方
韓国政府が研修医に対する法的処分を中止し、辞職を許可したことで、「退路」を開いたが、医学部の増員計画に対する医療界の反発が続いている。2025年度の医学部の定員を1509人増やす医学部増員案が決定し、政府は医療改革推進のために、このような融和的な態度を示しているが、医大生、研修医、医学部教授たちは依然として医学部増員に反対している状況だ。
5日、韓国政府と医療業界によると、研修医たちが集団的に研修病院に復帰する動きは、いまだ感じられない。前日、政府は研修病院長たちに出されていた辞職届の受理禁止命令や、研修医に出されていた診療維持命令や業務開始命令などの法的措置をすべて撤回すると発表した。
今回の医学部増員問題で、政府の政策に反対して医療現場を離れ、「医療の空白」を引き起こした研修医たちが、どれだけ復帰するかは未知数だ。医学部増員を止めることができなくなり、政府が退路を開いたので、静かに復帰する流れができれば、予想以上に多くの研修医が患者のもとに戻る可能性がある。
しかし、大韓研修医協議会の緊急対策委員長パク・ダン氏は、政府の発表に対し、「何を言われても気にもならない」とし、研修病院への復帰を拒否する意志を公にした。
研修期間が3~4年を残す次の研修医たちは復帰を考えることができるが、低年次の研修医たちは復帰せず辞職が認められれば、開業や就職活動に出ることができるとの観測も出ている。
大韓医師会(医協)は医学部増員に対する反対の意志が明確だ。7日まで全会員を対象に集団行動に関するオンライン投票を行い、支持の有無によって闘争の方法を決定する。医協は、投票結果を集計し、9日午後2時にソウル龍山区の医協会館で全国医師代表者大会を開き、具体的な対応策を議論する予定だ。
医協は、医療崩壊を防ぐためには、医学部増員の手続きを全面的に停止する必要があり、そのための「大きな戦い」を本格的に展開するという立場を明らかにした。しかし、医学部の増員が確定し、多くの国民がこれを支持している状況で、医協の対政府闘争に弾みがつくのは容易でない状況だ。
実際、全国保健医療産業労働組合が先月28~29日に世論調査専門機関サザンポストに依頼し、国民1000人を対象に有線・無線のランダムダイヤル方式(RDD)で実施した調査結果、回答者の85.6%が「医学部増員に反対して診療拒否、集団辞職、休診などの集団行動をする研修医と医学部教授たちは集団行動を中止し、病院に戻るべきだ」と答えた。
この日、医協は、医学部教授の団体である全国医科大学教授協議会(全医教協)及び全国医科大学教授緊急対策委員会(全医緊)等と連席会議を開き、今後の対応策等を議論する。
ソウル大学医学部・ソウル大学病院の教授たちは、全休診等の全面ストライキに関する賛否投票を行っており、6日に結果を発表する予定だ。投票は4日一日行われる予定だったが、研修医に対する政府の法的制裁措置が撤回され、意見を集約するために6日の午前まで投票期間が延長された。休診について、教授たちの半数以上が賛成の意思を表したと伝えられた。
彼らが全面ストライキに出る場合、救急室や集中治療室、腎臓透析、分娩など、患者の生命と直結する必須医療を除いた通常の手術と外来診療を中止する形で行われる可能性が高い。