2024年 11月 21日 (木曜日)
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韓国とイスラエルの技術融合が生み出す革新、次世代3Dリチウム負極シートの開発に成功

韓国の新素材メーカー・ILサイエンス(IL SCIENCE)がイスラエルのアディオニクス(Addionics)と共同で3次元(3D)リチウム負極シートを開発した。 10日、ILサイエンスによると、このリチウム負極シートは、アディオニクスとの共同開発のための昨年3月覚書(MOU)を結んだ後、初の成果である。 リチウム金属負極は、現存する負極材料の中で、最高のエネルギー密度を持つことで知られている。これを利用すると、高エネルギー密度の高性能負極の実現が可能だ。しかし、リチウムデンドライトに起因する不安定性により、商用化が困難である。最近、全固体電池への関心が高まるにつれて、これに適した高安定性のリチウム金属負極の必要性が増している。 アディオニクスの関係者は、「ILサイエンスと、今回開発した3Dリチウム負極シートは、△3D電流集電体最適化技術 △リチウム親和性表面処理技術 △リチウム含浸工程技術 △デンドライト抑制のための保護層技術などを集約させたものだ」とし、「一般的なリチウム箔シートに比べて優れた安定性を示した」と述べた。 そして、「3Dリチウム負極シートを適用すると、充・放電進行時に均一なリチウム析出誘導およびデンドライト抑制が可能であり、二次電池エネルギー密度の増加とサイクル性能の向上、リチウム・集電体原材料の最小化が可能になる」と付け加えた。 この技術は、アディオニクスと「2024韓・イスラエル共同技術開発事業」の遂行を通じて、量産化まで行われる予定である。両社以外にも、韓国の嘉泉(カチョン)大学の新素材工学科のユン・ヨンス教授チームとイスラエルの主要大学がプロジェクトに参加する。 ILサイエンスは、嘉泉大学から二次電池の核心技術特許である「全固体薄膜電池の製造方法」、「負極の製造方法及びこれを利用して製造された負極」など、合計8種の特許を譲り受けた。特許技術を基に、金属リチウムベースの負極革新材料と全固体電池システムの核心技術を共同で研究、開発している。 ILサイエンスの関係者は、「嘉泉大学との産学協力を通じて昨年、バッテリーR&Dセンターを設立し、『高安定性リチウム金属3D負極シート』の開発と商用化に力を注いでいる」とし、「産学連携が主軸となった多くの関係者との協力を通じて、速やかに量産と商用化に取り組む計画だ」と述べた。