防諜司令部のチョン・ソンウ第1処長は10日、国会国防委員会の全体会議に出席し、先月3日の非常戒厳令宣言時にヨ・イニョン防諜司令官が中央選挙管理委員会から選挙人名簿が保管されたサーバーをコピーするか、丸ごと持ち出すよう指示していたことを明らかにした。
チョン処長は、4日未明の1時から2時頃に防諜司法務官室を訪れ、戒厳令の違法性について法務官の意見を聴取したと述べた。
この日、共に民主党のホ・ヨン議員が「サーバーをコピーし、丸ごと持ち出すよう指示したのは誰か」と質問すると、チョン処長は「ヨ・イニョン司令官が私に口頭で指示した」と答えた。
ホ議員が「法務官たちは強く反対したと言っているが、それは事実か」と尋ねると、チョン処長は「そうだ」と答えた。
チョン処長はさらに、「7名の佐官・尉官級の法務官に対し、布告令に基づく上部の命令に従い、選挙管理サーバーをコピーすることが適法か、また丸ごと持ち出すことが許されるのかを確認した」と説明した。
また、「法務官室に入ると、法務官たちはすでにそれぞれ独自に現状を分析していた」とし、「捜索令状の不備や無断コピーなど、手続き全般に関する違法性について議論が行われていた」と当時の状況を語った。