スペイン・バルセロナの市民たちが観光客に向けて水鉄砲で水を撒く抗議デモを行った。
8日、英国BBCなどによると、6日スペインのバルセロナ市内各地で150団体、約3000人が集まり、観光反対の集会を開いた。
彼らは有名なレストランで席を取った観光客に水鉄砲で水を浴びせながら、「観光客は帰れ(Tourists go home)」と叫び、直接的に抗議した。
映像には、レストランで注文しようとしていた人々が水鉄砲を受けて困惑し、席を立つ様子が収められている。
彼らは街頭行進をしながら、観光客が集まるレストランのテラス席に観光客が座れないように、工事現場で立ち入り禁止区域を示すテープをパラソルに巻きつけた。レストランのスタッフも困惑した表情を浮かべていたが、彼らを止めたり抗議する人はいなかった。
バルセロナだけでなく、スペインの有名なリゾート地であるマヨルカ島やマラガでも観光客に対する講義デモが行われた。
彼らは「観光のせいで街が死んでいく」「バルセロナは売り物ではない」「観光客は家に帰れ」といったプラカードを自ら書いて見せた。
メディアは「観光客が夏休みシーズンを迎え大量に押し寄せたことで発生した環境汚染や水不足、医療システムの過負荷などがデモ隊の不満点である」とし、「バルセロナの場合、既存の住宅が観光目的で街を訪れる人々のための宿泊施設に変わると、賃料が上昇した」と付け加えた。
メディアによると、「ガウディの街」バルセロナは、コロナ禍以降、観光客であふれかえっている。バルセロナだけで毎年2300万人以上の観光客が訪れているとされている。
その結果、観光客向けの短期賃貸住宅が増え、実際住民たちが住むための不動産は消えてしまい、この10年間でバルセロナの住宅賃貸料は68%上昇したことが報じられた。
バルセロナ市議会はこの問題を解決するために、最大4ユーロ(約699円)の都市税を追加し、2028年下半期までAirbnbなどの住宅施設に対する短期賃貸業を禁じることを決定した。