スノーボードオーストラリア代表選手だった夫が、亡くなり15ヶ月後、娘を出産したオーストラリアのモデルの驚くべき話がある。
現地時間の6日、「New York Post」によると、オーストラリアのモデル、エリディ・プリン(31歳)は、事故で亡くなった夫の子供を3年前に奇跡的に出産した。
エリディの夫は、スノーボードオーストラリア代表選手アレックス・プリンだった。彼は、2018年の平昌冬季オリンピックを含む3度のオリンピック出場経験を持つ元世界王者だった。
しかし残念なことに、彼は2020年7月8日、32歳でこの世を去った。その日の朝、朝食をとった後、妻と海に出かけたアレックスは、スピアフィッシング(水中で銛や槍で魚を捕る方法)をしている最中に溺死したのだった。
エリディは、夫と過ごした最後の日について、「普段と変わらぬ日常で、いつものように目覚めた。太陽が輝き、美しかった」と回想した。
その後、プリン夫妻の妊娠計画を知った知人が、エリディに「死後の精子採取」を提案した。エリディは、約6ヶ月後に亡くなった夫の精子を使用し、初めての試験管ベビー施術を受けた。
2度の体外受精の結果、夫の死から15ヶ月が経った、2021年10月、エリディは娘を出産した。彼女の名前はミニ・アレックス・プリンだ。エリディは、「娘は、亡くなった夫に似ている。子供の目から夫を感じる」と述べた。
亡くなった人の精子を採取し、妊娠を試みる例は過去にもあった。
昨年12月、オーストラリアに住む60代の女性は州最高裁判所から死後の精子抽出を許可するという判決を受けた。2015年には、アメリカで、亡くなった20代の息子の精子を採取し、代理母を利用して体外受精で孫を得た、英国人夫婦の話が伝えられた。