
ドラマの撮影現場で脳出血により倒れた俳優チョン・スンジェさんが、約2年にわたる闘病の末、47歳で亡くなった。
29日、放送関係者などによると、チョン・スンジェさんは同日午前に息を引き取った。チョンさんは2024年初め、KBS2の大河ドラマ『高麗契丹戦争』の撮影現場で待機中に脳出血で倒れ、病院へ緊急搬送され、緊急手術を受けたものの、意識を回復することはなかった。
2004年の映画『ブラザーフッド』でデビューしたチョン・スンジェさんは、数々の映画やドラマで名脇役として存在感を発揮してきた。突然の訃報を受け、同僚やファンから追悼の声が相次いでいる。出棺は31日午前に執り行われる予定だ。
脳出血は今回のように、脳出血は40代以下の若い世代でも前触れなく発症し、命を脅かしたり重い後遺症を残したりする代表的な脳血管疾患である。
脳出血は、脳の血管が破れて脳組織内や脳を覆う膜の間に血液がたまる疾患だ。最も一般的な原因は高血圧で、長年にわたる高血圧によって弱くなった血管壁に、急激な気温の変化や強いストレス、過労などの誘因が重なることで破裂するとされる。また、脳血管の一部が膨らむ脳動脈瘤の破裂や、先天性の脳動静脈奇形なども、若年層における脳出血の主な原因とされている。
脳出血を発症すると、激しい痛みとともに危険信号が現れる。代表的な症状は、それまで経験したことのない突然の激しい頭痛だ。一般的には「ハンマーで頭を殴られたような痛み」と表現され、頭全体に激しい痛みが突然襲う。
同時に、片側の手足に力が入らなくなったり麻痺が生じたりするほか、ろれつが回らなくなったり、言葉が出てこなくなったりするなどの言語障害が現れることもある。さらに、視覚や感覚にも異常が生じ、視界がぼやけたり物が二重に見えたりするほか、突然目の前が真っ暗になるケースもある。
さらに、激しいめまいと嘔吐を伴い、症状が急速に悪化した場合には突然意識を失って倒れることもある。これらの症状は発症直後から数分以内に複合的に現れる可能性があるため、早期発見と迅速な対応が何より重要となる。
脳出血では、出血した血液が脳組織を圧迫するため、適切な治療が遅れると、言語障害や全身麻痺のほか、脳死や死亡に至る危険性がある。そのため、症状が現れた場合は直ちに119番通報を行い、脳神経外科のある医療機関へできるだけ早く搬送されることが命を左右する鍵となる。
専門家は「日頃から血圧管理を徹底し、定期的に健康診断を受けることが何より重要だ」としたうえで、「過度な過労やストレスを避け、雷に打たれたような頭痛や突然のめまいなどの症状が現れた場合は、決して放置せず、直ちに医療機関を受診してほしい」と呼びかけている。