

今年のグラミーはK-POPがジャンルの境界を越えて主要部門の舞台で競う記念すべき年となった。
今月1日(現地時間)の午後、アメリカ・ロサンゼルスにあるクリプト・ドットコム・アリーナで開催される第68回グラミー賞で、Netflixアニメーション映画のOSTでありグローバルヒット曲でもあるHUNTR/Xの「Golden」と、BLACKPINKのロゼとポップスターのブルーノ・マーズによる「APT.」が主要部門に相当する「ジェネラル・フィールズ」の中で「最優秀楽曲賞」と「最優秀レコード賞」の有力候補としてノミネートされた。
K-POPジャンルがジェネラル・フィールズの候補を輩出したのはもちろん、K-POP女性アーティストがこの部門にノミネートされたのも史上初である。
一方、「Golden」はグラミー賞の事前イベントで「映像作品向け楽曲賞」(Best Song Written For Visual Media)部門の受賞作として選ばれ、K-POP初のグラミー賞を受賞した曲として記録された。この部門は曲を作ったソングライターに与えられる賞で、「Golden」の制作に参加したEJAE、パク・テディ、24、アイディオ(イ・ユハン、クァク・ジュングギュ、ナム・ヒドン)らがグラミー受賞の栄誉に輝いた。
「Golden」と「APT.」が主要部門の受賞に初挑戦
グラミー賞の中で最も権威ある賞は「今年のアルバム賞」で、その年の音楽界を代表する最高の栄誉とされる。「最優秀レコード賞」は録音とプロダクションの完成度を、「最優秀楽曲賞」は作曲・作詞などソングライティングを中心に評価する。
グラミー賞でK-POPジャンルが候補に挙がったのはBTS以来初めてだ。ロゼは「APT.」で「最優秀楽曲賞」と「最優秀レコード賞」、そしてBTSが第63回〜65回の授賞式で3年連続候補に挙がった「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」候補にも名を連ねた。
「Golden」は「最優秀楽曲賞」をはじめ、「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」、「映像作品向け楽曲賞」、デヴィッド・ゲッタによるリミックスバージョンで「最優秀リミックス・レコーディング賞」にノミネートされた。これと共にOSTが「最優秀コンピレーション・サウンドトラック・アルバム(映像作品)賞」候補に上がり、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』は合計5部門でノミネートされる成果を上げた。
韓国の芸能事務所「HYBE」の米韓合作ガールズグループ「KATSEYE」は「新人賞(ベスト・ニュー・アーティスト)」と「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞」候補に挙がった。オーディション番組『The Debut: Dream Academy』を通じて結成され、昨年デビューした6人組ガールズグループであるKATSEYEは「Gnarly」、「Gabriela」などでアメリカとイギリスのチャートで成果を上げ、デビュー2年目にしてグラミー賞の2部門にノミネートされた。
昨年トニー賞の作品賞を受賞したミュージカル『メイビー、ハッピーエンディング』は「最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞」部門にノミネートされた。
「Golden」、「APT.」が有力候補として評価
海外メディアはHUNTR/Xの「Golden」をK-POP基盤のコンテンツがアメリカのポップメインストリームに進出した象徴的なケースとして評価した。アニメーション映画のOSTでありながら、ソングライティングの完成度と文化的な影響力を持つ曲だという分析だ。予測サイトの「ゴールドダービー」は「Golden」を「最優秀楽曲賞」の有力候補に挙げ、投票団予測データで上位を維持していると伝えた。
イギリスの日刊紙「ガーディアン」も「Golden」を「最優秀楽曲賞」の有力候補に挙げ、「K-POP基盤のIPがアメリカの主流音楽授賞式の有力候補として議論される象徴性」と「単なるOSTではなく独立したヒットポップシングルとして機能した点」を高く評価した。
ロゼとブルーノ・マーズの「APT.」は今年を代表するグローバルヒットシングルと評価される。海外メディア「ロイター」はこの曲を「最優秀レコード賞」の有力候補に挙げ、大衆的な影響力と共に録音・プロダクションの完成度がグラミーの基準に合致すると分析した。
ガーディアンは「中毒性の強いフックと明確なサウンドアイデンティティ」を強みとして挙げ、海外メディア「エンターテインメントウィークリー」は「プロダクションの完成度とブルーノ・マーズの参加によりグラミー親和的な投票基盤を確保した」と評価した。そして「APT.」が受賞すれば「最優秀楽曲賞」初の二カ国語受賞曲となる可能性がある点も意義深いと指摘した。
アメリカのポップ中心から脱却した「グラミー賞」
今年のグラミー賞の核心的な注目ポイントはジェネラル・フィールズで候補作の多様性だ。グローバルなストリーミング実績と文化的な影響力を兼ね備えた曲が候補に含まれ、伝統的なアメリカのポップ中心の構図から脱却し、ラテン音楽、ヒップホップ、K-POP基盤のコンテンツが主要部門を争う構図が形成された。
これと共に今年のグラミー賞は様々な側面で歴史的記録が新たに塗り替えられる可能性も秘めている。特に主要部門の中で最も権威ある「今年のアルバム賞」部門を巡り、グラミー賞の長年の慣行と境界を試す挑戦が続いている。
最も注目されるケースはバッド・バニーだ。彼のアルバム『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』はスペイン語でリリースされた作品で、受賞すればグラミー賞史上初のスペイン語アルバムによる「今年のアルバム賞」受賞作となる。
ヒップホップジャンルも重要な分岐点に立っている。ケンドリック・ラマーは『GNX』でヒップホップのソロラッパーとして初の「今年のアルバム賞」受賞に挑戦する。
レディー・ガガの動向も注目を集めている。ポップ音楽界を代表するスターとして長年活躍してきたが、彼女はまだグラミー賞の「ビッグ4」である主要部門での受賞歴がない。
一方、第68回グラミー賞授賞式では主要部門を含む3部門受賞を狙うロゼがステージに立つ予定で、KATSEYEをはじめオリヴィア・ディーン、ソンバーなど「ベスト・ニュー・アーティスト」候補のアーティストたち、ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、サブリナ・カーペンターなどもパフォーマンスを披露する。