テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスクが、世界3大投資家の1人であるウォーレン・バフェットに対し、テスラの株を買うよう提案した。
6日(現地時間)、「Fox Business」によると、マスクがX(旧Twitter)に「彼(バフェット)は買いポジションを取るべきだ。それは必然の動きだ」と投稿したという。これはバフェット率いる「バークシャー・ハサウェイ」が、保有するApple株をすべて売却し、テスラに投資するべきじゃないかというSNSユーザーの投稿にマスクが応じたものだ。
バークシャー・ハサウェイはApple株を大量に売却したが、バフェットは「資本配分に変化をもたらすような劇的なことが起こらない限り、アップル株は最大の投資先であり続ける」と述べた。
バークシャー・ハサウェイは中国の電気自動車メーカー「BYD」には投資をしているが、テスラには投資をしていない。また、BYDへの投資も保有比率を下げている。
バフェットは現地時間4日のバークシャー・ハサウェイの株主総会でテスラの自動運転機能について触れ、子会社の「GEICO」などの自動車保険会社が自動運転機能による事故の増加リスクを指摘してしているとし、「保険会社にとっては事故が50%減少すると、当然悪影響があるだろう。しかし、社会にとっては望むべき姿だ。私たちは(利益よりも)社会が望むことをすべきだと考えている」と述べた。
保険部門を担当するアジット・ジェイン副会長も「テスラが主張するようにテスラの自動運転機能により自動車事故が減少したとしても、代わりに事故毎の修理費は増える可能性があり、自動運転技術の完成はまだ時期尚早だ」と指摘した。