韓国の電子メーカーサムスン電子(Samsung Electronics )が12日、米ラスベガスで開催される北米最大のディスプレイ展示会「インフォコム2024」に参加すると発表した。サムスン電子は、企業向けスマートシングスプロをはじめとする様々な商用ディスプレイ製品とソリューションを展示する予定だ。
サムスン電子は、ラスベガスコンベンションセンターに 8,778平方フィート(816㎡)の展示スペースを設け、△スマートシングスの企業向けバージョン・スマートシングスプロ △超低電力・超軽量・超薄型デジタルペーパー・サムスンカラーイーペーパー△AI機能搭載・電子黒板専用ソリューションなどを公開する。
展示場の入口には、サムスン電子のモジュラーディスプレイ、ザ・ウォールを活用した138インチ(420型)の超大型メディアファサードと透明マイクロLEDが設置される。
サムスン電子は、スマートシングスの企業向けバージョンであるスマートシングスプロを公開する。
スマートシングスプロは、企業間取引(B2B)市場で様々なデバイス・ソリューション・サービスを連携し、統合管理が可能な超連結基盤のプラットフォームだ。
スマートシングスプロは、企業環境に合わせてスマートサイネージ、ホテルTV、システムエアコン、家電だけでなく、照明、湿度制御、カメラなど様々なIoT製品をつなげることができる。
連結された製品のAI分析を通じて、機器の連結状況を一目で確認できるダッシュボード機能も提供し、効率的な機器管理が可能だ。
また、スマートシングスプロに連結されたディスプレイ、システムエアコンおよび家電は、製品ごとにエネルギー節約アルゴリズムが適用された、AI節約モードを通じて、企業内の電力消費を節約することができる。
サムスン電子は、様々なビジネス環境の要求に合わせるために、専用のアプリケーションインターフェース(API)も公開し、多くの企業顧客がスマートシングスエコシステムに参加できるように支援する予定だ。スマートシングスプロは、国内および北米などの全世界で順次リリースされる。
サムスン電子は、超低電力ディスプレイであるサムスンカラーイーペーパーもインフォコムで初公開する。
サムスンカラーイーペーパーは、電力供給なしで保存されたデジタルコンテンツ広告を露出できる新概念のサイネージで、デジタルペーパーにインク技術を適用した。
テキストとイメージが適用されたコンテンツが維持状態では消費電力が0.00ワット(W)で、画面変更時にも既存のデジタルサイネージに比べて超低電力が消費され、コストを革新的に削減することができる。
ユーザーが店内で直接コンテンツを作成または変更しやすい専用モバイルアプリを提供するだけでなく、リモートでのリアルタイムモニタリングおよび統合管理が可能なサムスンVXTソリューションも提供する。
また、サムスン電子は、生成型AIと音声認識機能を大量に搭載した、電子黒板ソリューションも発表する予定だ。
今回公開する生成型AI機能は、△教師の音声をテキストに変換する自動転写 △板書や教育資料などをAIで分析し、授業内容を要約する、自動要約 △授業内容を分析してクイズを出す自動クイズ生成など、教師のデジタル補助教師としての役割を果たすことができる教育専用AIソリューションだ。
また、教育技術専門の実業家であるマーリンマインドと協力し、教師が電子黒板技術を簡単に使用できるように、△学校のカリキュラムと簡単に連携できるAI △マシンラーニングによる教育環境のコンテンツ精度支援 △コンテンツAI分析による不適切なコンテンツの自動ブロック △音声認識技術の搭載なども行った。
サムスン電子は、生成型AIと音声認識機能は2024年型電子黒板を対象に、下半期にソフトウェアアップデートを通じて、より差別化されたデジタル教育環境を支援していく予定だ。