
認知症と診断され闘病中のハリウッドスター、ブルース・ウィリス(70歳)が死後に脳を寄付することを決めた。
最近の海外メディアによると、ウィリスの妻エマ・ヘミングは、「脳研究に役立てるため、夫の死後に彼の脳を寄付する」と意向を示した。
ヘミングは「感情的には難しい決断だが、前頭側頭型認知症(FTD)を科学的に理解するために必要だ」と寄付を決めた理由を説明した。
映画『ダイ・ハード』シリーズで世界的なヒットを記録しスターとなったウィリスは、2022年3月に失語症と診断され引退を宣言し、約1年後に認知症と診断された。
ウィリスは現在、妻や娘たちと離れて24時間専門のケアを受けている。自分が俳優だったことも知らないと伝えられている。
ウィリスが診断された前頭側頭型認知症は主に50歳〜65歳に発症する。アルツハイマー病とは異なり、言語障害、性格変化、感情鈍麻などが先に現れ、全認知症患者の約10%を占めるとされている。
1980年代から活動を開始したウィリスは『ダイ・ハード』シリーズの他に、テレビシリーズ『こちらブルームーン探偵社』、映画『パルプ・フィクション』、『フィフス・エレメント』、『アルマゲドン』などの作品を通じて長い間ハリウッドの代表的なアクションスターとして活躍してきた。ウィリスは元妻で女優デミ・ムーアとの間に3人の娘を持ち、再婚したヘミングとの間にも2人の娘をもうけた。