

サムスン電子は、超薄型スマートフォン「ギャラクシーS25エッジ」の国内出荷価格を256ギガバイト(GB)モデルで150万ウォン(約15万8,055円)に決定した。これは、ギャラクシーS25シリーズの4モデルのうち、「ウルトラ」に次ぐ2番目に高い価格だ。サムスン電子は来月、ギャラクシーS25エッジを発表し、超薄型スマートフォン市場での主導権獲得を目指す。
10日の業界情報によると、ギャラクシーS25エッジの256GBと512GBモデルの出荷価格はそれぞれ150万ウォン(約15万8,055円)、163万ウォン(約17万1,753円)に設定された。1テラバイト(TB)モデルは発売されない見込みだ。ギャラクシーS25エッジの価格は、ギャラクシーS25の最上位モデルであるウルトラより低く設定された。今年2月に発売された通常モデルの出荷価格は、256GBが115万5,000ウォン(約12万1,702円)、512GBが129万8,000ウォン(約13万6,770円)だ。プラスモデルは256GBが135万3,000ウォン(約14万2,566円)、512GBが149万6,000ウォン(約15万7,634円)で、ウルトラモデルは256GBが169万8,400ウォン(約17万8,960円)、512GBが184万1,400ウォン(約19万4,028円)、1TBが212万7,400ウォン(約22万4,164円)となっている。
ギャラクシーS25エッジの画面サイズは、プラスモデルと同じ6.7インチだ。カメラには2億画素の広角レンズが搭載されるが、望遠レンズは搭載されず、背面カメラは2つとなる。ギャラクシーS25エッジの特徴である「超薄型デザイン」を実現するために、カメラレンズなど一部の部品を省いたと分析される。サムスン電子は、ギャラクシーS25エッジを事前予約した顧客に対し、ストレージ容量を2倍にアップグレードする「ダブルストレージ」特典を提供する。ただし、サムスンドットコム限定カラーは用意されない。
ギャラクシーS25エッジの出荷価格が確定し、国内発売も間近に迫っている。来月の初公開後、5月の発売が有力視されている。サムスン電子は、早ければ今週から国内の通信3社とギャラクシーS25エッジの供給量について協議を始める。ギャラクシーS25エッジの初回出荷量は約4万台の見込みで、韓国、米国など主要国で順次発売される予定だ。
ギャラクシーS25エッジは、歴代ギャラクシーSシリーズの中で最も薄い製品となる。今年1月の「ギャラクシーアンパック」で初めて実機が公開され、最近開催された世界最大の携帯通信展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2025」ではサムスン電子がギャラクシーS25エッジを展示するなど、グローバルマーケティングに力を入れている。
サムスン電子は、ギャラクシーS25エッジを前面に押し出し、「薄さ競争」で優位に立つ戦略だ一方、アップルは今年9月に超薄型スマートフォン「アイフォン17 エアー」を発表する予定であり、オナーなど中国のスマートフォンメーカーも超薄型スマートフォン市場に相次いで参入している。現在、オナーは6.3インチディスプレイを採用した超薄型スマートフォンを開発中とされる。また、オナーが昨年発売した折りたたみスマートフォン「マジックV3」(9.2mm)は、サムスン電子の「ギャラクシーZフォールド6」(12.1mm)より折りたたんだ状態で約3mm薄い。
業界関係者は「薄さを追求しながらも、製品スペックを極力落とさない技術力の有無が、市場の勢力図を左右するだろう」と語った。