ジョー・バイデン米大統領の高齢による認知力の低下が問題視されている中、今回は不明瞭な言葉を使い非難の的になった。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、現地時間の6日、バイデン大統領が最近ABC放送とのインタビューで使った一つのワードでホワイトハウスがフォローに乗り出したことを報じた。
そのワードとは、バイデン大統領が「私は最高の結果を出した」という趣旨の回答をする過程で、「最高」を意味するために使ったと思われる「goodest」だ。
まず、この言葉は文法的には正しくない。バイデン大統領は「良い」を意味する「good」の最上級としてこのワードを選んだようだが、「good」の最上級は「best」を使うべきだ。
もちろん、日常生活ではこのような文法規則が完全に守られていないことも多々あるが、それを考慮しても「goodest」という表現は違和感があるとの指摘だ。
実際、コリンズ辞書のオンライン版では、「goodest」は「必ずしも最高という意味ではなく、最高ではないがまあまあ」という意味で使われると紹介している。
バイデン大統領が文法に合わない言葉を使ったことは許容されるかもしれないが、その言葉では自分が伝えたい意味を正しく伝えることができないという話だ。
一般的な状況では小さなミスとして見過ごされるかもしれないが、バイデン大統領の認知力問題がまだおさまっていないことを考慮すると、これがまた新たな問題を引き起こす可能性がある。
ホワイトハウスも追加の対応措置に乗り出した。ABC放送がインタビューの録音を公開すると、ホワイトハウスはバイデン大統領が「goodest」というワードを使っていないとし、放送局に問題提起をしたのだ。
その後、録音の該当する発言は「goodest」から「good as」に変更された。また、バイデン選挙キャンペーンは、「goodest」という言葉を記事で取り上げたNYTの記者たちにも記事の修正を要求した。