1996年に設立された現代自動車のインド法人が、来る9~10月にインド証券市場で株式公開(IPO)に乗り出すという主張が挙がっている。
今回の上場はインド証券市場において過去最大規模となることが予想されており、最大35億ドル(約5,653億円)の資金調達を目標にしているという。
インドの経済紙ビジネススタンダードは2日、匿名の関係者の言葉を引用し「現代自動車が先月中旬、インド証券取引委員会(SEBI)にIPO関連の予備書類を提出し、インド法人の株式を最大1億4,220万株(17.5%)売却する計画である」と報じた。新株発行なしに保有株を売却する方法で、現代自動車側は公式回答を明らかにしていない状態だ。
関係者は、現代自動車インド法人が目標としている上場調達額は最低30億ドル(約4,845億円)で、目標額が35億ドル(約5,653億円)に達する可能性もあると主張した。具体的な上場規模と時期はまだ議論中であると伝えられている。そして、現代自動車インド法人が目標額を達成する場合、現地証券市場の記録を再び書き換えることになり、既存の最大IPO記録は、2022年のインド生命保険公社の25億ドル(約4,038億円)になる。
現代自動車は1996年にインド法人を設立後、1998年にタミル・ナードゥ州チェンナイの工場で最初のモデル、サントロを生産した。現代車の売上ランキングは、インド国内の自動車企業の中でマルチ・スズキに次いで二番目だと言われている。
今年下半期にインド証券市場で上場する企業の中で、公募金額が1億ドル(約161憶円)を超える企業は、現代車を含めて15社である。そして、これらの目標調達額は合計で110億ドル(約1兆7,767億円)に達すると予測されている。
インド証券市場の今年のIPO調達額は、先月27日の時点で44億ドル(約7,107憶円)に達し、前年同期比で2倍以上増加したことが明らかになった。